ここ最近、再び目につくようになった「バイトテロ」ですが、今回は『カレーハウスCoCo壱番屋』の休憩室で、アルバイトの男性がカレーに「不適切行為」をしている動画が誤って拡散されてしまったものでした。2021年6月14日に運営会社の壱番屋は、この動画に対し「お客様にご不快、ご不安な思いをさせた」として公式サイトで謝罪しました。
その不適切動画というのは、黒いTシャツに黄色い半ズボンを履いた若い男性店員が左手を股間に入れ、 それを見た別の店員が、「なんしてるんですか? は?」と声をかける。 すると、男性は、その左手を取り出して食べかけのカレーの上に何かを振りかけました。別の店員は、「うわー!」と声を上げるが男性は、「スパイスを振りかけました」とつぶやき、カメラがカレーに近づくと、陰毛とおもわれるものがライスの上に乗っていました。
この行為に別の店員は、「この人…」と言葉も出ない様子でしたが、男性はその場で踊り始め、右隅にいた3人目の店員は、あきれた様子で両手で顔を押さえていました。 この動画は15秒ほどでInstagramに投稿され、6月13日には、Twitterで転載されるなどして騒ぎになりました。少し前に、ドミノ・ピザでバイト店員がシェイクをなめる動画の投稿が話題になっていたので、「またバイトテロ…」「汚い!ほんと嫌!」「なんでこういうことするんだろう?」といった声が続出しています。運営会社、壱番屋の経営企画室は14日に、J-CASTニュースの取材に対し、福岡県内にあるフランチャイズ加盟店で12日に休憩室で実際にあったことだと明らかにしました。
それによると、バイトの男性店員が店の休憩室で、客に提供するものと同じカレーのまかないを食べているところで、動画の男性が、カレーに対して「不適切な動作」を行ったといいます。同社によると、この行為は、いじめではなく、お互いに面白がってやった悪ふざけであったことを説明しました。動画の最後に写った両手で顔を覆った男性は、その2人とはまた別の店員だそうです。
食事をしていた男性がスマートフォンのカメラで動画を撮影し、その動画を撮った直後に自身のInstagramに投稿していました。このアカウントは、鍵付きのアカウントで、24時間で消える「ストーリー」の機能で動画をアップし、もともとは仲間うちだけで見るつもりで投稿したといいます。 その投稿がなぜネット上に流出したのかは不明ですが、12日の深夜には拡散されネット上に広まり、そのことを発見した別の店から本部に通報があったそうです。
壱番屋は14日昼過ぎに、「店舗従業員による不適切な行為とお詫びについて」のタイトルで公式サイトにお知らせを出しました。「従業員による不適切な SNS 投稿があったことが発覚いたしました」と報告し、「このような、店舗内の休憩室での不衛生で不適切な行為によって、お客様に大変ご不快でご不安な思いをさせてしまいましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪しました。 発覚当日に店の営業を停止し、再発防止に向けた指導を行うとともに、店内の衛生管理の確認や清掃などを行い、翌日から営業を再開したそうです。バイト店員2人については、「事実関係を認め、素直に反省しておりますが、弊社といたしましては規程に則って厳正な対応を行う所存」だとしています。