輸出禁止の和牛精液が日本国外へ不正に持ち出されていたことが、農水省への取材で分かった。中国入国時に見つかり中国国内への流出は水際で止められたが、日本の検査はすり抜けており、検査体制の甘さが浮き彫りになった。畜産関係団体は「和牛精液が流出し、他国で生産が広がれば和牛の輸出先を失う。畜産農家は大打撃だ」と危惧する。(金子祥也)
引用:日本農業新聞
和牛精液を持ち出したのは、自称大阪府在住の男性です。
以前、冷凍した和牛精液が入ったストローの数百本を、液体窒素が充填(じゅうてん)された保存容器「ドライシッパー」に入れて、海外に運んだのです。
男性は農水省動物検疫所の聞き取りで、「知人に頼まれた。違法なものとは知らなかった」と話していたそうです。
写真:Share News Japan
日本から動物やその一部を海外へ持ち出す場合は、家畜伝染病予防法では家畜防疫官の検査を受けるよう定められています。
しかし、持ち出す人が申し出なければ、同所は把握できないのです。
危機管理課は、「今の仕組みだと、悪意があれば容易に持ち出せる」と、その実態を明かしました。
また、航空会社の手荷物検査でも発見することは難しいそうです。
「ドライシッパー」を開けるには知識が必要です。その上、取り出した内容物は、温度が急上昇して劣化することもあります。
運行安全課によると、持ち出し禁止ではない医療用の試薬などを運ぶことが多いため、国交省航空局も「どの航空会社も、通常は中身まで確認しない」とのことです。
X線には通すが、中身は判別できないそうです。
写真:アノニマスポスト
また、畜産業界からは心配する声が上がっています。
法規制の前にオーストラリアに遺伝資源が流出したことによって、オーストラリア産「WAGYU」が日本の和牛と競合して、輸出に影響が出ているからです。
日本畜産物輸出促進協議会は、「国も牛肉輸出には力を入れている。遺伝資源の流出は大きな問題だと受け止めてほしい」と訴えっていることが分かりました。
写真:Win Driver News – 痞客邦
一方、その違反者男性への対応にも疑問の声が上がっています。
同法は違反すると懲役刑が付くこともあるが、罪に問うには動物検疫所の刑事告発が必要だとのことです。今回、同所は厳重注意をしただけで、男性を解放しました。
危機管理課によると、「初犯で悪質ではないと判断した」と説明しました。
手続きに時間がかかるため、刑事告発することも「年に数回もない」そうです。
写真:MATCHA
中国でも肥育農家の技術指導を手掛けるなどで、現地の事情に詳しい松本大策獣医師によると、「和牛精液を欲しがる業者はいくらでもいる」と警鐘を鳴らしています。
既に精液が持ち込まれたとの情報も耳にしたことがあるそうで、「今回のケースは氷山の一角ではないか」と指摘していることが分かりました。
ネットでは…
「日本はザルなんだよね。
イチゴ、シャインマスカット、今度は和牛か。」
「イチゴの様なことを繰り返さない為にも農水省はしっかり対処してほしい。」
「中国に持って行く時点で確信犯ですね。
「違法だと知らなかった」「知人から頼まれた」で逃げられると思ったのでしょう。そこが中国です。
既に持ち込まれているものもあるでしょうけど、日本の「和牛」と同じ味が出る事はまずありえません。
「和牛」は畜産農家のノウハウで育てられてます。
中国の様な「金儲け」で育てるのとは全く異なります。
パクリが出来るだけ本物とは全くの別物。
イチゴの問題もあるけど、あれも味は別物。
きちんと日本から出さない検査はシッカリして下さい。
今回は中国がわの検査員がまともで良かった。」
「苺も騙されて流出してしまったし、検査体制を強化しないとダメでしょうね。」