5月11日に放送されたTBS系情報番組「ゴゴスマ」(毎週月~金曜日・午後1時55分~)では、開幕まで残すところ約2か月半に迫ったものの、新型コロナウイルスの更なる感染拡大の中、開催に対する疑問の声も増えてきている東京オリンピックについて報じました。
2016年開催のリオデジャネイロオリンピックで男子テニスのシングルス銅メダルを獲得した日清食品所属の錦織圭選手(31)が、出場中のイタリア国際1回戦の勝利後の会見にて東京オリンピックの開催について、「(新型コロナで)死者がこれだけ出ているということを考えれば、死人が出てまでも行われることではない」と話しました。
ことについて、番組にコメンテーターとして出演していた元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(51)は、「錦織さんも日本換算にして今、2万人の感染者がいるイタリアで普通にテニスをして、普通に生活をしているんですよ」と、錦織選手の状況を確認した上で、「感染者が出ないところでオリンピックをやるべきだと言うけど、じゃあ、イタリアはどうなの?って」と語りました。
さらに、「少ない情報源の中からいろいろ聞くと、イタリアはこんな連日、連日、コロナの報道をしていないんですね。多分、錦織さん、今、イタリアが2万人規模の感染者数って分かってないんじゃないかと思います」と、イタリアの報道状況に触れながら述べました。
続けて、「結局、日本の連日の報道が悪いこととは言いませんけど、この(日本の)感染者数を軽く扱ってはいけないんだけど、もっと耐えられる国にならなきゃいけないし、もっと、耐えられるんじゃないかって」と、現在の日本の状況へも言及しました。
「最終的には医療状況の逼迫(ひっぱく)でみんなが危ないよね、抑えなきゃいけないよねってなっているけど、イタリアはどうですか?実数で1万人、日本の国の規模にして2万人の感染者数でも何にも問題になっていない。何かがおかしいと思うんですよ」と、問題提起をし、状況改善を呼びかけていました。