以前、「3.
9+5.1」の数式について、とある小学生が答えに「9.0」と記したところ、小数点以下のゼロを消していないとして教師から減点を受けたというツイートが話題を呼びました。
この算数テストの減点問題は、多くの学者の間でも議論を交わしたそうで、TBS系列のバラエティ番組『林先生の初耳学!』の中で、世界的数学者である京都大学高等研究院特別教授・森重文先生が、この問題についてコメント。
森先生は、この問題について「虐待」ではないかと意見を出したのでした。
森先生いわく、『「できるだけ簡潔に答えよ」との条件が明示されていれば別だが、そうでなければ減点は適切ではない』とのこと。
論理性を重んじる数学者らしい意見に、インタビュアーを務めていた林修先生も、納得の表情を浮かべます。
発端となったのは過去のこのツイートがきっかけとなりました。
姪っ子の小3算数テストの採点結果。.0の有効数字に意味があるというのに全く訳がわからない。 pic.twitter.com/dOUIOYzUg5
— kennel (@kennel_org) November 16, 2016
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小学生はとっても悔しかったでしょうね…。
そして、家族がこの問題をTwitterに公開したもので、すぐにネット上では拡散されてしまったというわけですね。
森先生はTV番組で論理性を重んじる数学者らしい意見を発表すると、インタビュアーを務めていた林修先生も、納得の表情を浮かべていました。
さらにこの企画では、同様に「立体の体積を求める問題で、公式通りに数字を書かなかったために減点された」というケースについても言及し…
「どの順番でかけても体積は変わらない、ということを伝える方が大事」であるため、同じく減点は不適切だとの結論に達しました。
その後、番組を見た多くのTwitterユーザーたちから、「これで決着がついた」とのツイートが溢れかえったといいます。「正しいこと」と「間違ったこと」の線引に関して、教育現場に”完璧なマニュアル化”を求めるのは、やはり、現実的ではないのかもしれませんね…。
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