乳がんは、がんのなかでも、日本女性がかかる割合(罹患率)がトップであり、その罹患率は増加の一途をたどっています。
生涯のうちに乳がんになる女性の割合は、50年前は50人に1人でしたが、現在は14人に1人 と言われている時代です。
乳がんは早期発見、早期治療が最も有効だとされていますが、今回はメディカルニューストゥデイが紹介した、乳がんでよくある9つの症状をご紹介いたします。
女性のみなさんは必見です!
1、しこりがある
まずは、しこりです。乳がんの症状のなかでもっとも一般的な症状で、乳房や乳頭の裏、下のほうなど、しこり自体は乳房から腋までのさまざまなところにできます。
乳がんは進行するにつれてだんだん大きくなっていきます。統計によると、乳がんと診断された女性の約70%が胸からしこりが発見されたといいます。
早期のうちはしこりは手に触れないことが多く、大きくなるにつれしこりが分かるようになります。がんが進行すると生存率も下がってくるので、日ごろから自己触診で乳房のしこりを確認することはもちろん、異変に気付いたらできるだけ早くに乳腺外科や乳腺科のある医療機関を受診しましょう。
2、乳頭から液体
通常女性は授乳前でも50-60代になっても、乳頭から白い液体や黄色い母乳のような分泌液が出る一方で、乳がんでも乳頭から血液が混じった分泌液がでることがあります。
母乳が通る管である『乳管』に乳がんはできることが多く、その部分から出血するために起こる症状です。「血液や黒色に近い液」が乳頭から分泌されるという状態が続くようであれば、できる限り早くに医療機関を受診しましょう。
3、くぼのような凹みや乳房のひきつれ
乳がんのしこりが皮膚や乳頭を引っ張ることで、乳房の皮膚のひきつれや乳頭の位置に左右差が目立つようになったり、乳房の皮膚にエクボのような凹みができたりすることがあります。
その場合、乳腺や皮膚の下にしこりが隠れていることがあります。
4、胸に痛みがある
脇の下や鎖骨の上にあるリンパ節に乳がんが転移した場合、リンパ節が腫れることも少なくありません。
「脇の下にしこりができる」「腕がむくむ」「腕にしびれるような痛みを感じる」などの症状が出るようになります。
5、乳房の左右差
乳房の左右差自体は、多少であれば健康な女性にも見られるものですが、左右差が極端な状態ある場合には注意が必要です。
「左右で大きさや硬さが明らかに違う」「片方の乳房の大きさや硬さが変わった」という場合、乳がんが潜んでいる可能性もあります。
6、皮膚が炎症を起こす
ほとんどの女性が見逃しがちなのですが、胸に炎症を起こしてしまうケースもあります。
赤くなって放置しないようにしましょう。
7、肌質が変わる
乳頭や乳輪のまわりがただれ、時にはかさぶたのようになるパジェット病という乳がんがあります。
普段着ている服や下着が皮膚とこすれて皮膚炎を起こしたり、湿疹やアトピー性皮膚炎によって同じような状態が引き起こされるケースもありますが、治りにくい場合は、皮膚科や乳腺科などの医療機関を早めに受診しましょう。
8、リンパ節が拡大したり、痛みを伴う
悪性組織によって脇のリンパ節が損なわれることもあります。
脇自体が腫れたり、多くの不快感や痛みが発生した場合は、すぐに病院で受診しましょう。
9、胸が膨らむ
胸が硬くなったり大きくなったりするときって、生理前によく現れますよね。
でも、一定の時期が過ぎても膨らみがある場合、特に非対称な場合は、乳がんが潜んでいる可能性もあります。
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