近年世界各国で起こるテロを受けて、インターネット上でハッキングやクラッキング行為を行っている国際的なネットワーク組織、アノニマスがイスラム国(IS)に「大規模なサイバー攻撃を行なう」と宣戦布告を出したことが海外メディアを通して明らかになっている。ネット上では何かと話題となるアノニマスだが、彼らの手にかかればメール、金融取引、クレジットカード情報、国家機密ですら何もかもが筒抜けなのだという。そこで今回は、かつてアノニマスが暴露してきた最もショッキングな秘密、5選をお伝えしようと思う。
ウィキリークスをつぶそうとした企業を逆に暴き出す
写真:wired.jp
セキュリティ業者、HBGary社はウィキリークスの信用を失墜させる計画を練っていた。ウィキリークスは企業システムにハッキングし、その秘密を公開することで企業や政府の不正を防ぐ機能を果たしている。そのような永遠のパートナーに対するHBGary社の企みを察知したアノニマスは、同社のシステムにハッキングを仕掛け、そのEメールの内容を世界に公開した。それによる騒動が元で、同社のCEOは辞任することになった。HBGary社の目的は、この類の攻撃から政府の安全を守ることだったそうだ。
カナダ安全情報局のスパイの居所を暴露
写真;karapaia.com
カナダ安全情報局は世界で最も過小評価されたスパイだろう。米CIAや英SISのように有名でないのは、彼らが目立つことを嫌うからだ。カナダを舞台としたスパイ映画が少ないこともその一因かもしれない。だが、それゆえにスパイ活動には都合がよかった。しかし、アノニマスは世界中で暗躍するカナダのスパイの居所を暴露してしまった。これは明らかに、ガイ・フォークスのマスクをかぶったアノニマス支持者をカナダ警察が銃撃したことに対する報復だろう。
公然と差別を行っている教会のメンバーを暴露
写真:matome.naver.jp
ウエストボロ・バプティスト教会ほど物議を醸す教会も珍しいだろう。彼らは「神はホモを憎む」などと、性的マイノリティや人種への差別を公然と行っている。アノニマスは、この教会に対して、そのメンバーの個人情報を暴露することで対応した。教会の最も熱烈な支持者であっても、見知らぬ人間の来訪は歓迎できないに違いない。
FBIとスコットランドヤードのやり取りを暴く
写真;www.ttaaccgg.net
携帯電話が普及する前は、電話に出た彼女に「愛してる」と告げたら、それが母親だったという悲劇はよくあることだった。FBIとスコットランドヤードの情事を邪魔したのは、他ならぬアノニマスだ。アメリカとイギリスの警察当局は電話でハッカー逮捕のための密談をしていた。アノニマスはこれを盗聴し、「フxxクFBIフライデーキャンペーン」の一環として公開した。花の金曜日的な嬉しさはない。
アメリカ国勢調査局から情報を盗み出す
写真;karapaia.com
アノニマスはアメリカ国勢調査局から情報を盗み出した。これはアメリカが各国と締結する貿易協定への抗議だと考えられている。国勢調査局はその威信にかけて調査情報の機密性を守り、必要なデータしか公開しない。これによって将来的に人々が調査への回答を拒むようになれば由々しき問題である。