タイムトラベル実現の可能性
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はるか遠い昔から各方面で追い求められてきたタイムトラベルの可能性だが、近年では物理学が発達し、宇宙の法則が理解されるにつれて、専門家は過去へ遡ることは現実的でないとの結論にたどり着く。だが未来へのタイムトラベルは実現できるかもしれない。それには光の速さで移動しなければならないわけだが。
光速のロケットに乗ると浦島太郎状態に
光速で移動するロケットに乗れば時間の流れがゆっくりになると最初に提唱したのは、かのアルベルト・アインシュタインである。
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光速で飛行するロケットに乗って宇宙を飛ぶ間、地球にいる人間と比べて時間の流れが遅くなる。その結果、地球上ではとんでもない速さで時間が流れることになる。「そうやって1年を過ごし、地球に戻ってみれば、そこでは何年も経過しています」と話すのは、理論物理学者でひも理論の専門家であるブライアン・グリーンだ。1万年か10万年か、あるいは100万年か、どれだけ光速に近づいたか次第で経過した時間は変わるでしょう」
かつてスティーブン・ホーキングはその実現性について説明している。
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その速度に到達するにはフルパワーでも6年かかるでしょう。最初の2年で光速の半分の速度に到達し、太陽系のはるか外側に到着します。次の2年で光速の90パーセントに到達。さらに2年をかければ光速の98パーセントに到達し、ロケットの1日は、地球における1年に相当するようになります。その速度では銀河の端まで行っても、乗っている人間にとってはたったの80年でしかありません。