日刊スポーツやメディア各局によると、10日、関東学生アメリカンフットボール連盟は6日に東京都内、調布アミノバイタルフィールドで行われた日大と関学大の定期戦で、日大DL選手が再三のラフプレーで資格没収=退場、そして追加的な処分内容が決まるまで当該選手の対外試合の出場を禁止すると発表して話題になりました。
写真:BrandNewS
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最初の守備でパスを投げ終わったQBに背後からタックルを浴びせて、負傷退場に追い込みました。2プレー後に交代したQBにもフェイク後に激しいタックルで、いずれも不必要な乱暴行為として反則となりました。さらに2プレー後にブロックしてきた関学大選手ともみ合いになり、ヘルメットを叩いたとして退場となりました。
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写真:ニュートピ!
9日、連盟は理事会を開いて協議し、最初の反則は審判の下した反則を越えるもので、公式規則第6章の「(無防備な選手への)ひどいパーソナルファウル」に該当すると判断して出場停止処分を決定しました。日大の指導者には厳重注意を与え、今後は規律委員会を設置し、聞き取りなどで詳細に調査した上で最終的対応を決めることが分かりました。
問題の動画
日大アメフト部の選手によるレイトヒットと呼ばれる問題の動画です。
2回目のレイトヒットの映像です。
これも意図的にしか見えない。 pic.twitter.com/c75RpewsDjADVERTISEMENT — NFL・アメフトニュース (@nfl_tokyo) May 7, 2018
日大の(赤色のユニフォーム)の91番の選手が関西学院大学の(青色のユニフォーム)の7番の選手がボールを完全に投げ終えてから約2秒後にタックルをしている様子が伺えると思います。背中を向けている所に不意に全速力でタックルをする行為は絶たれかねない大事故に繋がっていた可能性も十分に考えらます。非常に危険なタックルであるこの行為はレイトヒットと呼ばれ、アメリカンフットボールでは固く禁じられています。
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レイトヒットとは?
写真:甲子園ボウル
レイトヒットとは、パスを投げ終わった選手やキックを蹴り終わった選手にタッチラインを出てしまいプレーが終わっているにも関わらずにタックルをしたり、体でヒットしたりするパーソナルファールを指します。
パーソナルファールは、チーム単位での反則ではなく、その個人に課せられるが、スポーツマンらしからぬファールをすると「アンスポーツマンライクコンダクト」や、必要のない暴力行為ということで「アンネセサリーラフネス」という反則にとらわれることがあります。
日大側は5回のプレー中に3回のアンスポ(アンスポーツマンライクコンダクト)を。
日大アメフト部が謝罪
日大はファンや連盟、そして関学大の選手たちに向けて公式ホームページで謝罪文を公開しました。
タックルをした選手は?
タックルをした選手は一体誰なのでしょうか?
写真:イベント日記
日刊スポーツに日大の監督に対するインタビュー記事が掲載されています。
「日大は昨季1年で大活躍のQB林も、ライスボウルでのケガからまだ復帰させていない。控えや若手を多く起用したが、3年QB2人のパスに決定力を欠いた。内田監督は「うちはこんなもの。今はリーグ5、6位の実力で連覇はきつい。トップと思わず、下から上がっていくだけ」と敗戦にも納得していた。
最初の守備でDL宮川が、不必要なラフプレーの反則を連発した。さらにプレー後に相手を殴って、資格没収=退場となった。「力がないから、厳しくプレシャーをかけている。待ちでなく、攻めて戦わないと。選手も必死。あれぐらいやっていかないと勝てない。やらせている私の責任」と独自の持論を展開した。」(日刊スポーツ)
この記事によれば、DL(ディフェンスライン)の宮川選手がラフプレーを連発したとなるので、この問題の本人はおそらく宮川選手に間違い無いでしょう。
写真:PHOENIX
日大のアメフト部の公式ホームページにも背番号91番の「宮川 泰介(みやがわ たいすけ)」選手の名前がありました。
宮川泰介選手のプロフィール
写真:aki2126.net
名前:宮川 泰介(みやがわ たいすけ)
生年月日:1998年2月26日
出身高校:日本大学豊山高等学校
ポジション:DL
背番号:91
所属:日本大学
宮川選手のプロフィール欄には「思い切りの良いプレーをしたいと思います。」と書いてありますが、ラフプレーに思い切りの良さを発揮するとは思っていなかったのでしょう。
いずれにせよ、非常に危険なタックルを三度に渡って行った宮川選手には批判の声が殺到しています。彼は6月の中国での大学世界選手権日本代表として選出されていたが、この日までに代表を辞退したことが分かりました。