現在大ヒットしている高校生シンガーのAdo(アド)による楽曲「うっせぇわ」のMVが、YouTubeで6000万回を超えたようです。流行中のこの楽曲は、中高生だけでなく子供たちの耳によく残るようメロディーのようで、小学生以下のちびっこたちも『うっせぇわ』に夢中になっているんだとか…しかし、大ヒットとは逆に、親は困惑しているようです。
2018年8月15日にソニー・ミュージックレコーズからCDリリースされ、翌2019年に入って大ヒットした米津玄師さんプロデュースの「パプリカ」。こちらもYouTubeに上がっているMVの再生回数が1億回を超え、子供から大人まで幅広い年代が夢中になり、ダンスまで踊ることができるという社会現象を引き起こしていました。
しかし、「パプリカ」と「うっせぇわ」の決定的な違いは、「親世代にも人気があるか?」というところです。
ゆったりしたメロディーと、「おばあちゃんでもこたつに入りながらできるように」など、「子どもからお年寄りの方まで踊れること」を意識して振付されているサビの「パプリカダンス」に比べ、激しいメロディーと刺激的な歌詞で構成されている「うっせぇわ」。
親としては、小さな子どもが「うっせぇわ」にはまることに対して「内容がけしからんというよりは、曲調がやかましいので、仕事で疲れた上で家事してるときに歌われるとイラッとする」 「子どもたちがうっせーうっせー歌ってるから曲は知ってるけど嫌い。言葉が乱暴すぎるから」などの意見があがっていました。
特に、小さい子供たちに関しては、曲や歌詞の良さや込められた意味が理解できないのに、その語感だけで歌っているからこそ出てくる意見なのでしょう。
一方、子供たちは「『うっせぇわ』知ってる! 大好き! 歌詞面白い。癖になってる~」 「好きです! ボーカルの声にインパクトがある。口ずさみやすくて簡単に歌える。あと『頭の出来が違う』とか歌詞が面白い!」と話しており、ひとりが「は~」と言えば、周囲が「うっせー! うっせー!」という感じで合唱になるそうです。
社会現象ともとれる「うっせぇわ」ですが、歌詞が個性的なこともあり、2019年にNHK紅白歌合戦や第61回日本レコード大賞受賞曲として歌われた「パプリカ」のように、全世代から愛される楽曲とは言い難いようです。