去る 1月14日発売の『週刊文春』(文藝春秋)によると、大手芸能事務所アミューズが 本社機能を山梨県の富士山麓に移転する計画を立てていると 報じているのです。
「コロナの影響で売上が下がっている事務所も多いし、何かと大変なのでしょう… 最近は大手芸能事務所の本社屋に関するいろいろな話が多いんですよね。」(芸能記者)
モーニング娘。らを擁するアップフロントグループも今年1月、本社を東京港区の赤羽橋から五反田に移転しましたが。
さらに、エイベックスは 昨年末、東京青山の本社ビルを売却することを発表。売却後も、そのまま同じビルに賃貸で入ることとなるそうです。
「アップフロントについても、コロナの影響で大小含めて200公演以上が中止になっているので、状況は決して簡単ではなかったのでしょう。エイベックスは、近頃多額の赤字を計上することとなった。本社ビルを売却することでどうにか業績を立て直す狙いがあるようです。」(同)
そもそも芸能事務所が、都内の一等地に本社を構えるメリットも少なくなってきているとも言われているようです。
リモートワークが一般的になり本社機能を見直す時期に⁉ 芸能の仕事の基本は現場…
「テレビの収録も、映画の撮影も、コンサートもタレントが現場に行ってお金を生み出している。芸能の仕事の基本は、やはり現場です。つまり、一等地に大きな事務所を抱えていても、そこでやる仕事は実はそれほど多くない。しかも、コロナの影響でリモートワークが一般的になった今、本社機能を見直す時期にあるんですよね。また、フリーで活動するタレントも増えてきて、大手芸能事務所そのものの必要性も薄れている。いろいろな事務所が本社を動かしている背景には、そういった今の芸能界の事情も絡んでいるんだと思います」(芸能事務所関係者)
その一方では、本社に関するこんな噂まであったというのは、お笑い界の最大手である吉本興業だと言います。
「以前からずっと沖縄での事業展開に熱心な吉本の大崎洋会長。あまりにも大崎会長が沖縄にこだわるもんだから、『吉本が本社を沖縄に移すんじゃないか』なんていう妄想めいた噂を口にする芸人も多かったんです。まあ、テレビの仕事と東京・大阪の劇場の仕事がメインである吉本なので、さすがに沖縄に本社を移すというのは無理なんですけどね。ただ、大崎会長はエンタメに関わる人材を育成する『沖縄ラフ&ピース専門学校』を作ったりして、沖縄を拠点の一つにしようとしているのは事実。脱中央の流れがあるのは間違いないでしょう」(同)
コロナ渦によって 世の中の流れも変わっていくように、芸能界も大きく変わりつつあるといえます。東京以外にも 大手事務所が 拠点を構えることが当たり前になる時代も、そう遠くはないのかもしれません。
企業や行政の機能移転はこれから一層進む?何か雲隠れするみたい…
今回のこの報道には、経営学者でYouTuberの 中川功一氏からも下記のようなコメントがよせられています。
《インターネット技術の発達が、都市部の立地のメリットを少なくし、機能や人口の分散をもたらすというのは 20年前から議論されていました。しかし提唱した学者の予想に反して、都市はむしろ発達しました。それはかく考えられています。
1)ネット社会では、基本的には都市の立地メリットは少なくなる。誰もがネットで物理的距離を超えて人や情報にアクセスできるから。
2)ただし、誰しもがネットで繋がれるようになることで、都市部での直接的な人的接触で得られる情報や機会こそが希少となる。ネット時代だからこその直接対面のメリットが都市に残る。
つまりネット時代の都市のメリットとは、ネットにはない直接接触にあるわけで、直接接触が不可能となれば都市のメリットはなくなるということになります。図らずもコロナの影響で、かつて描かれた情報化社会の未来が訪れようとしています。企業や行政の機能移転は、これから一層進むはずです 》
また、この他にも アミューズの移転に関しても多くのコメントがよせられているようですが…
《逃げるの?豊島の保養所の件といい、動きが怪しすぎる…》
《 どんな功績を上げても、どんな慈善活動しても、なかなか良い印象がもてない会社になってしまいましたね。会社が大きくなればなるほどイロイロあるのでしょ… 》
《山梨在住です。山梨は田舎なので、高齢者も多いです。東京に近い割に田舎で長閑で富士山もあっていい…と考えかもしれませんね。ですが、地元の方々はどうでしょう。今は動くべき時期ではないはずです 》
《春馬くんのこと、全部ちゃんと会見してから脱東京してほしい。何か雲隠れするみたい… 》