アメリカに住んでいる「ナサロ」と呼ばれる犬は交通事故に遭った後、見込みがないという獣医の予想とは違って、奇跡的に生き残ったのです。
しかし、その喜びも長く続きませんでした。
ナサロが4歳になった頃、引っ越しをすることになって犬を飼えなくなった飼い主はオザーク郡 (ミズーリ州)の動物保護施設にナサロを送りました。
ナサロはよく訓練されている犬のため、従業員たちもすぐに飼い主が見つかると思っていたが、残念ながら数週間経ってもナサロを家に連れて帰る人が現れませんでした。
動物保護施設は決められた方針の通りにナサロに安楽死注射をに投与しました。獣医は可哀そうなナサロの頭と体を撫でながら、いいところへ行きますようにと祈っていました。
ところが、数分経ってもナサロの心臓は止まらずに動き続けていたのです。獣医は2度目に安楽死の注射をして、数分後にナサロの心臓が止まったことを確認したそうです。
しかし、驚くべきことに翌日、安楽死の注射を二回もしたナサロがエサと水を食べている姿を発見したそうです。
ナサロはお腹いっぱいに餌を食べ、従業員が呼ぶとしっぽを振りながら走って来たそうです。
この不思議な話はアメリカ全域で報道され、人々はナサロを「奇跡の犬」と呼んでいます。報道のおかげで最終的にナサロを家に連れて行きたい飼い主が現れました。
現在、ナサロは今までの辛い思い出を忘れて、幸せな日々を送っています!
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