斎藤慧選手がドーピング
平昌冬季五輪で日本選手にドーピングの陽性反応が出ていたことが分かりました。
ドーピング陽性反応が出たのは、スピードスケート・ショートトラック男子日本代表の斎藤慧選手です。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)によると、斎藤選手は五輪前のドーピング検査で陽性反応が出たといいます。
禁止薬物の検出を避けるマスキング剤といわれる利尿薬アセタゾラミドに反応したことを発表しました。
斎藤選手は13日の5000メートルリレーに出場する予定でしたが、暫定的な措置として競技で資格停止処分となっています。
スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、斉藤選手が選手村を自主的に出たことも発表しました。
斉藤選手のコメント
日本選手団が斉藤選手のコメントを文書にて発表しています。
それによると、ドーピングに関して身に覚えがなく、故意に薬物を摂取した事実はないとしました。
さらに1月末に日本で行われた検査では陰性だったことも強調。
「結果に驚いている。この薬を使用するメリットも動機もない。身に覚えのないことであり不可解」だと主張しました。
冬季五輪初のドーピング
今回のドーピング事件は、冬季五輪の日本勢では初めてとなるケースです。
詳細はまだ調査中で、13日に日本オリンピック委員会(JOC)が正式に発表するとしています。
もし、違反が確定した場合は、冬季五輪での日本人選手のドーピングは史上初めてとなるようです。
斎藤慧選手
斎藤選手は2013、14年の世界ジュニア選手権で3000mリレーの3位に貢献しました。
平昌冬季五輪では、スピードスケート・ショートトラック男子の日本代表として5番手で五輪代表入りを果たしています。
4人が出場するリレーで補欠の立場でした。
プロフィール
名前:斎藤慧(さいとう けい)
生年月日:1996年2月20日
年齢:21歳
出身地:神奈川県相模原市
身長:161cm
体重:55kg
職業:スピードスケート選手
現在大学生であり、神奈川大学に通っています。
スピードスケートの種目は主に、 500m、1000m、1500m、リレーなどだそうです。
さらに3男1女の兄妹全員がスケート選手で、スケート一家であることも分かっています。
日本人のドーピング
日本では昨年からドーピングをめぐる問題が相次いでいます。
レスリングや競泳で資格停止になる選手が出ていました。
さらに今年1月にはカヌーの選手がライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入した不祥事もありました。
2017年12月、レスリングの全日本選手権にて成国大志選手のドーピングが発覚しました。
成国大志選手は全日本大学レスリング選手権男子フリースタイル61キロ級王者で、青山学院大学の所属です。
成国大志選手は2年間の資格停止処分を受けました。
本人いわく「風邪薬を飲み、その中に禁止薬物が入っていた」と主張しています。
2017年9月、競泳の日本学生選手権でもドーピングがありました。
ドーピングの陽性反応が出たのは、明治大4年の川崎駿選手です。
これを受けて7カ月の資格停止処分を受けています。
川崎駿選手が服用したサプリメントに禁止薬物が含まれていたといい、商品のラベルには配合が記載されていなかったといいます。
意図したドーピングではないことから、処分は重くなりませんでした。
さらに本人のドーピングだけでなく、ライバル選手に禁止薬物を飲ませた事件もありました。
問題となったのは鈴木康大選手で、優勝した小松正治選手の飲み物に禁止薬物である筋肉増強剤メタンジエノンを混入させました。
鈴木選手は他のライバル選手に対しても、練習や競技で使用する道具などを盗むといった妨害行為を繰り返していたことも判明しています。