小さな子どもが奮闘する姿が感動を誘い、30年近くの長きにわたって愛されている人気番組『はじめてのおつかい』(日本テレビ系)。
しかし、長きにわたって放送されてきたこの番組も、時代の波にそぐわなくなっているのか、番組に散見される〝古い価値観〟への批判が相次いでいるようです…!!
2020年7月20日、同番組の最新作『はじめてのおつかい!夏のしょげないでよBabyスペシャル』が放送。
2年前にも放送されたものですが、石川県・加賀市の25歳の華奢なお母さんが育てている番組史上初四つ子の子どもたちが登場し、
子供たちが大好きなおじいちゃんのために納豆と大根とチーズ、お母さんの大好きなネギトロを買いに行くためにおつかいに出ることとなりました。
家庭によって助言も千差万別であり、「男の子なんだから泣かないの!」などと子どもの背中を押す親も見られるなか、編集もこうした視点に寄っており、男児が弱々しい面を見せた際には強い心で臨むことを促すナレーションが頻繁に流れていくのですが…
今回の4つ子のおつかい場面では、男児1人、女児3人の四つ子が登場し、この傾向が顕著に見られることとなり、批判が殺到してしまったのです!
4つ子唯一の男の子・一心(いっしん)くんにリードを求めていく母とナレーション。
一心くんは長兄ではなく第2子であるのだが、期待の裏には「男だから」という価値観が見え隠れし、
実際、一心くんが手をつなぎ歩いていた末っ子が泣き出すと、ナレーターは「ほら男だろー?前へ引っ張れ!」とキッパリ発言。
性別を理由に、過度な働きを求めていると言われても仕方のない物言いをしてしまったようです。
今の時代に合わないといっても過言ではない発言の数々にネット上では批判続出。
《はじめてのおつかい見てたらナレーションで「男だろ!頑張れ!」ときて何か萎えてしまった…》
《はじめてのおつかい好きなんだけど、もうそんな時代じゃないので「男の子だからこう」とかそういうナレーション入れるのやめないか》
《いまだに親御さんが「男の子なんだから」「男の子でしょ」と言ってハッパをかける場面がしばしばあって、あれだけはどうしても受け入れられない》
《「男の子なんだから」とか「男のぼくがやる」とかいちいちうるさくて嫌だわ》
《みんながみんな男が泣くなって教育してるけど 泣いても良くないかい? 泣かない男が偉いんか》
《あんな番組完全に親のエゴ番組やないか!! 特にお父さんが男の子に男は泣くなとか言ったとき、胸クソ悪かったわ!!》などと、否定的な声が上がっていました。
性差別が顕著となってしまった今回の放送…。
男女の公平さが必要となってきたこの時代、ナレーションにも気を付けるべきですね。