上地雄輔さんやWANIMA、ナオトインティライミさんからは、人工甘味料っぽい明るさのようなものを感じられます。これは今までのアーティストとはまた違ったものがあるということなのかもしれません。これまでのアーティストはカッコいい人はカッコよく、芸術家のような人はそっちの方に振りきれるという感じがあったのですが、こうした人たちはある意味では自然であまり自分を飾らないで素の自分を上手く出しながらアーティスト活動をしている感じがあります。
あまり無理をしないで自由な感じを出しているのが好印象
写真:上地雄輔
写真:激ロック
写真:yoppy.tokyo
これまでのアーティストはどちらかというと、自分を押し殺してただひたすらに芸の道のまい進するというのが当然というか、そうした人たちが多かったといってもいいでしょう。ですが雄輔さんやWANIMA、ナオトインティライミさんからはそうした苦労の後のようなものがあまり感じられないというのが特徴的です。
もちろん、彼らにしても売れるまでには相当の苦労があったでしょう。
何故ならそう簡単に売れることなどないからです。
特にコネもなく、実力で這い上がるしかなかった彼らの努力は並大抵のものではなかったでしょう。
確かに運が良かったということもあったかもしれませんが、それは挑戦していたから掴めた運でもあります。
そして、その苦労をあまり見せないのが彼らの特徴でもあります。
そんなこともあったねと軽く笑い飛ばしてしまうような雰囲気を持っているので、それが好印象につながっているのかもしれません。
これまではある意味ではアーティストは演歌歌手のように耐えて偲んでそして、最終的に成功するという感じだったものですが、彼らの登場によってかなり身近なものと感じられるようになったかもしれません。そうしたところが人工甘味料的に感じられたりするのかもしれません。ですが、間違いなく努力をしてきた結果だということは忘れないほうがいいでしょう。
今は自然な感じを出せる人が人気を獲得しやすいのかも
写真:Twitter
今は自然な感じを出せるアーティストが人気を獲得しやすいのかもしれません。ですからアーティストというような型で縛ってしまう必要もないのかもしれません。
自分が表現したいことを自分の思うようにすることで、それがそのまま受け入れられるということが出来る時代になってきているのでしょう。
無理やりに自分をカッコよく見せるとかいうことをしなくてもいい時代が来ているのかもしれません。
写真:素材ラボ
アーティストというと、ロックであれば破天荒な感じを出したり、不良の感じを演出したりということがあったりもしたわけですが、自然と音楽を楽しむというようなことでいいのではないかというようなことも考えられるようになってきたのかもしれません。無理して自分の姿を偽るのではなく、自分のそのままを受け入れてくれる人たちに向けて音楽を発信していくということで、人気を獲得できるという時代になってきたのでしょう。
勿論それは一つの形というわけで、それが全てというわけではありませんが、こうした人たちが出てきて人々から人気を得るようになってきたことで、音楽の幅が広がっているということはいえるでしょう。これまでは自分のような者には無理と思っていたような人でも、彼らを見て自分も出来るかもと思ったり、自分もフェスなどに参加して見たいと思う人も増えたかもしれません。
まとめ
写真:HUG ROCK FESTIVAL
雄輔さんやWANIMA、ナオトインティライミさんという、自然な感じを売りとする音楽を発信する人が人気を獲得するようになってくるぐらいに、今の音楽は多様になってきているといってもいいでしょう。これまでのように自分を追い込み過ぎないで、自然に音楽を表現することで、十分に人に喜んでもらえるということが分かっても来たのだといえそうです。そして、音楽に対して前向きにとらえられる人も増えてきたといってもいいでしょう。