B’zのボーカル、稲葉浩志さんは、ただでさえ、50才を過ぎてもなおスタイル抜群、歌声も、顔もカッコいい日本のロックのカリスマ的存在ですが、その上、学歴的にもスペックが高いことを知らないひともいます。
稲葉浩志さんは、横浜国立大学の教育学部を卒業しており、教育実習も経験していて、もう少しで教員になっていた経歴の持ち主です。
英語も堪能といういくつもの才能に恵まれたその輝かしい人生と歩みにふれていきます。
稲葉浩志さんの出身は岡山
写真:ナタリー
そのファッションや、歌詞センスなどから、都会的なセンスに溢れるようにも思える稲葉浩志さんですが、出身地は岡山となっています。
意外にも、いなかの人だったということです。しかし、真面目で成績のよかった稲葉浩志青年は、横浜国立大学に進学し、いっきに都会のひととなります。
以前ラジオで語っていた素顔では、はじめて本格的に女性とお付き合いしたのも、そのころということです。
大学時代も真面目だったらしく、きちんと教育実習もしたそうです。何かのボタンのかけちがえでもあれば、今ごろ先生をしていた可能性は大いにあったわけです。
写真:ついラン
ただ、教育実習のあと、本格的に教師になるかどうかという段階で、やはり夢を捨てきれず、ボーカリストを目指したと語っています。
B’zのお二人は、実はすぐに売れたわけではなく、下積み時代があったので、その時期はそうとう不安だったようです。
そんなデビュー後の、ブレイクする前の時期に、彼が手掛けた歌詞で、全編英語のものがあります。当時はそういった洋楽のような歌を歌えるひとがめずらしく、しかも発音も当時からネイティブそのものですから、やはり、根本的な頭のよさを感じさせるエピソードです。
英語が得意なことについて、ブレイク後出演した音楽番組で、タモリさんから指摘されたときには「日常会話が少しできる程度です」と謙遜していました。
ロックの歌詞に知性をもたらした稲葉浩志さん
写真:woman.excite.co.jp
B’zのお二人が大活躍するようになってから、稲葉さんが手掛ける歌詞についてよく音楽評論家や音楽ファンから指摘が相次いだのが、文学的とも言える知性を感じるていねいな日本語でロックを歌うことのあたらしさでした。
当時は、ロックミュージシャンは粗暴で当たり前、あまりインテリジェンスは無くても当たり前とされがちでしたが、そこは高学歴の人文系の稲葉浩志さんですから、キレのあるサウンドに、あえて敬語をあわせたり、男性目線の歌詞においては、主人公に「俺」と言わせるより「僕」を使うことや、恋愛ソングで女性を「お前」ではなく「貴女」と表現したので、新しいセンスとして高い評価と支持をされました。
写真:ameblo. jp
ロックミュージシャンなのだけど、どこかきちんと上品、男尊女卑などしないジェントルマンの姿勢は、ある意味斬新であり、新しい時代の男性像を提示したと言えます。
そういったところも、根本的な彼の育ちのよさや地頭のよさから発生したと思われるので、勉強をきちんとした甲斐があったということになるのかもしれません。
知性があるからこそ、稲葉さんの歌詞やインタビューなどの受け答えには、いっさいの乱暴さがないということも指摘できます。
今ではめずらしくない、頭のいいロックミュージシャンの、近代のさきがけが彼だと言えます。
まとめ
写真:Yahoo!ブログ – Yahoo! JAPAN
B’zの曲を聞くと、世界観のたしかさや、地に足のついた考え方が織り込まれていることに気づけるひとは多いです。
そして、それは、稲葉さんのインテリジェンスから来ているものだということのひとつの証しとして、高学歴の事実はわかりやすいものと言えます。
80年代に、若者だった彼が作った全編英語の歌は、今聴いても古くない、スタイリッシュなものです。今の若者が聴いても、充分尊敬できる発音と文法に、B’zのファンは魅了され続けるのかもしれません。