タトゥーは若い人たちの間では、ファッションの一つとしてある程度ポピュラーになってきているようですが、世の中の多くの人たちにとっては馴染めないものであることは確かでしょう。そのタトゥーについて、以前ある番組の中で女性芸能人同士が論争を繰り広げたことがあります。その芸能人は既に引退した女優の江角マキコと、問題を起こしてメディアへの露出が激減したモデルの小森純です。その二人はもう世間から忘れられかけているかも知れませんが、その論争の内容は今でも多くの人たちの心に残っています。
江角マキコは大人の対応をしたと好評だった
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江角マキコVS小森純のタトゥー論争が起こったのは、2012年の3月22日にTBS系列で放映された「私の何がイケないの?」というバラエティー番組の中でのことです。
その番組に江角マキコはMC、小森純はパネラーゲストとして参加していました。
その回は誰にも相談できない女性の悩みについて行ったアンケート結果がトークテーマで、そのランキングで十位になったのがタトゥーに関する悩みだったのです。
江角マキコは色々な人生経験を経て来た年長者としての立場から、小森純はタトゥーを入れることに対する抵抗感が薄い若者世代の代表のような立場からの議論となり、
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その中で小森純は自分も体の何か所かにタトゥーを入れていることを明かしました。
江角マキコはファッションとして入れることには反対だとはっきり言ったものの、最終的には自分のように四十代で子育てをするような年齢になった時に後悔しないのであれば、タトゥーを入れることを否定はしないと語りました。番組の中ではタトゥーを入れたことを後から後悔し、少なくない費用をかることや傷跡が残ることを覚悟した上で病院に消しに行く女性が多いということが紹介されたこともあって、江角マキコの意見に対しては正論だと評価する声が多く上がりました。彼女の若者に対して迎合はしないけれど、ある程度はその意志を尊重するといった大人らしい態度は多くの視聴者から好評だったのです。
小森純の感情的な発言には批判の声が上がった
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江角マキコは大人の立場から冷静に自分の意見を口にしたのとは対照的に、小森純は感情的に自分の気持ちを語りました。
彼女は若い世代の女性たちの間ではタトゥーは自分をより魅力的に見せるためのものとして受け入れられていると説明した上で、自分自身はただのファッションとしてではなく、強くなりたいとか嫌なことを忘れたいといった、自分の心の弱い部分をそれによって克服したいという思いから入れたと言いました。
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そして、そんな思いで入れたタトゥーは自分にとって決して悪いものではないはずなのに、世間の風当たりがあまりに厳しくて嫌になってくると涙ながらに語ったのです。
そんな彼女の意見に対して、江角マキコはどんな理由で入れようと他人から見れば同じだと正論を述べました。
小森純としては、タトゥーに対する世の中の厳しい声は涙が出てくるほど悔しいものなのでしょう。
しかし彼女の発言は感情的で説得力に欠けるといった意見が多く、視聴者からはあまり好意的に受け入れられませんでした。
また自分は若者だけどタトゥーに対しては抵抗感があるという意見が出るなど、若者世代を代表するかのような物言いに対しても批判を浴びることになってしまいました。やはり世間の多くの人たちが抵抗を感じていることを認めるところからのスタートでないと、擁護派としての意見に説得力を与えられないのかも知れません。
まとめ
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番組の中での江角マキコVS小森純のタトゥー論争では、多くの視聴者が否定派である江角マキコに対して賛成の声を上げたことから考えて、江角マキコに軍配が上がったと言えます。ただ、その論争を見ていた人の中に、小森純の発言に賛同する人が全くいなかったというわけではないでしょう。タトゥーを入れると他人から悪いイメージで見られるし、後で後悔する可能性があるから良くないと考える人もいれば、入れることは自分の自由だから否定される覚えはないと考える人もいるのです。貴方は江角マキコと小森純のどちらを支持しますか。