ビジュアル系と言われるカテゴリーの元祖とも言われ、強烈なルックスでデビューしメンバーの死やヴォーカルの洗脳騒動や解散そして再結成や元メンバーの死などドラマティックな歴史を持っているx japan、最近はその歴史がドキュメンタリー映画として上映され世界的な人気バンドとなったこのバンドですが、実はリーダーのyoshikiの完璧主義等の理由により販売されたフルアルバムの枚数は少ないのです。このような中で一番売れたアルバムとは何かを見ていきましょう。
発売されたアルバムとその売上枚数等
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x japanは、メジャーデビューは1989年ですが、その当時の名前はxというjapanがついていない名義で活動していました。
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そしてアルバムとしては、このメジャーデビューの前にインディーズレーベルから1988年にVanishing Visionというアルバムをリリースしています。
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vanishing loveやI’ll kill youなどの荒削りながら後の壮麗な音楽のもととなるような作品が含まれており、売上枚数としては約17万2000枚という程度でした。
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メジャーデビュー第一弾アルバムとしてBLUE BLOODが発売されます。
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この中には紅やWEEK ENDなどの激しいロック調のシングル曲や
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ENDLESS RAINといったこのバンドのもう一つの側面である美しいバラード曲などが収録されており、71万5000枚売上げました。
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そしてこの勢いにのって完成させたアルバムが1991年リリースのJealousyです。このアルバムがレコーディングアルバムとしては最高セールスを記録しており、111万3000枚を記録してミリオンセラーアーティストの仲間入りをしました。
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その後は1993年に30分を超える大作一曲で発売したART OF LIFEが52万3000枚、
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1996年に発売されたDAHLIAが64万1000枚という売上枚数となっており、この後はバンド解散と再結成後まだアルバムが発売されていないことから発売されていません。この結果からJealousyがx japanの一番売れたアルバムといえるのです。
一番売れたアルバムjealousyの魅力
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この一番売れたアルバムjealousyの魅力ですが、インディーズ時代からの勢いのある高速ドラムの楽曲が音楽的にもドラマティックな展開を含み、洗練された形の楽曲に仕上がっているとともに、
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バラードについてもリーダーのyoshikiのクラシックの素養を最大限生かしつつも、一般に受けるキャッチ―な仕上がりになっていること、さらには幅広い音楽性を含んだ楽曲が組み込まれていることです。
例えば、高速ドラムでメロディアスな展開を最高に洗練させた楽曲として約7分の大作で、
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yoshikiの作曲のこのバンドの王道の完成系ともいえる楽曲であるSilent Jealousyや、
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ロックな曲の中で作曲者のギターのhideのポップなセンスがこのバンドに異なる魅力を与え、
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JOKERなどの楽曲がこのバンドの激しさの側面を表ししているといえるでしょうし、
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Say Anythingというバラード曲はクラシックを基本としながら人間のどろどろした部分を洗い落としたような清らかさに昇華させており、このバンドの美しさの側面を表している曲といえます。またこの曲はシングル曲ともなり、テレビドラマのテーマ曲にも使用されたという実績もあります。
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さらにはVoiceless Screamingなどの、今は脱退後亡くなってしまったtaijiの音楽性あふれる楽曲などメンバーの個性がぶつかりあい、最高の仕上がりのアルバムになっているのです。
まとめ
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x japanは、インディーズとしてアルバム1枚、メジャーとしてはアルバム4枚という長いキャリアにしてはリリースした枚数が少ないバンドです。リーダーのyoshikiの完璧主義等によりリリースが予定どおりとならず遅れるバンドでしたが、このバンドで最高の売上をたたきだしたアルバムが1991年リリースのjealousyです。このアルバムは、激しいロック調の楽曲と美しいバラードというこのバンドが持っていた特徴を最大限に発揮しているアルバムなのです。