1999年~2003年の4年間にテレビ放送され、2004にはケーブルテレビ限定放送のOVAが放送、シリーズ終了から10年後の2014年には、高校生になったどれみたちの様子を描いたライトノベル「おジャ魔女どれみ16」「おジャ魔女どれみ17」が発売されるなど、長きに渡って人気を博しているヒロインアニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズですが、中でもどのシリーズが人気なのでしょうか。人気の高いキャラから、人気シリーズを探っていきます。
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◼︎やっぱり主人公が人気!無印が一番との声
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ことあるごとに自分を「世界一不幸な美少女」と呼ぶが、その割にはかなり明るく活発な小学3年生の女の子、春風どれみ。主人公だけあって、どのシリーズでも高い人気を誇っています。
好きな男の子に告白する勇気が欲しくて魔女になろうとする、という等身大の小学生らしさが、同年代の女の子には共感を呼び、大人たちからは微笑ましく見え、幅広い世代に愛されているキャラクターです。無印(第一期)でのどれみちゃんはまだ小学3年生です。これは同時間帯に放送されている歴代ヒロインアニメの主人公の中でも最年少です。内容もどれみちゃんのポップな印象を生かせるギャグ調の回が多く、全体的に視聴対象年齢が低めに設定されていました。
それまでの女児向けアニメは多少背伸びをして、憧れの世界を覗き見できるのが魅力でしたが、オジャ魔女どれみは身近にもいそうな女の子が魔女見習いとなり活躍することで、視聴する子供たちに憧れ以上に共感や、自分も魔女になれるような気がする期待を与えてくれるのが魅力の、新しい作品でした。
大人になった今でも肌で体感した新しいワクワクを忘れられない方々や、自分の子供にも見せたい作品だ、実際に今子供に見せていて評判が良く、いい作品は色あせないと感じた。などリアルタイムで無印を視聴していた世代からは、やはり無印が一番人気でした。
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◼︎世相を表した新キャラが登場!#(シャープ)も人気
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無印に続く第2期シリーズ「オジャ魔女どれみ#」も負けていません。
#では前作から登場していた瀬川おんぷがMAHO堂(どれみたちが運営しているケーキ屋さん)の正式メンバーとなり、他のキャラクターより少し大人っぽい振る舞いと、チャイドルという今でいうジュニアアイドルのような、低年齢のアイドルとして活動しているという設定が、おしゃれや芸能界に憧れるちょっとおませな子供たちにウケて大人気となりました。
#が放送されていた当時は、社会現象を巻き起こしていたアイドルグループに小学生のメンバーがいたこともあり、アイドルの、そしてアイドルを志望する子供たちの低年齢化が進んでいた時期でした。そんな世相を反映させたおんぷちゃんの登場は、おジャ魔女シリーズの人気をさらに加速させていきました。おんぷちゃんの活躍は、前作にはあまり反応を示さなかった子供たちや、一部の大人の心までも掴み、視聴者の年齢層を大きく広げました。後にライトノベルが発売されたのも、こういった大人からの人気を汲んでのことでした。また、放送当時の子供たちがちょうど10代になっていて、ライトノベルが親しみやすいコンテンツであったことも関係しています。
このことから10代やコアなアニメ好きの大人に最も支持されているのは、第2期シリーズの#であることがわかります。
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◼︎まとめ
第1期、第2期を中心に考察していきましたが、結論から言うと「どれが一番かなんて決められない!」のがみなさんの心の声ではないでしょうか?
好きなキャラクターによって見方が大きく変わりますし、長く続いているアニメのファンの方は、全シリーズ通して大好きだという方がほとんどです。これを機に、印象に残っているシリーズ以外も見返してみるのも良いですね。幅広い年代の方に愛される名作ヒロインアニメ「おジャ魔女どれみ」シリーズ。これからも人気作品でありつづけることでしょう。