昭和40年代に日本で大流行した「不幸の手紙」。その実態は単なるいたずらであり、実際に不幸が訪れることはありません。しかし、現在の日本には、不幸の手紙ならぬ不幸を呼ぶブログが存在していると言われています。不幸を呼ぶブログ「デスブログ」とはどういったものなのか、早速見ていきましょう。
不幸になる東原亜希のデスブログとは?
柔道家・井上康生さんの妻でありタレントでもある東原亜希さんのブログ「ひがしはらですが?」は、記事にされた物事や人物に次々と問題が起こることから、不幸を呼ぶブログ「デスブログ」と呼ばれています。起こった出来事とブログとの関係に科学的な根拠はないものの、あまりの偶然の一致にブログを恐れている人は少なくありません。
写真: buzz-plus.com
東原亜希さんが出演していた競馬番組では、本命に挙げた3頭の馬が骨折したり、競馬予想で38連敗を記録したりしたことから、武豊騎手をはじめとした多くの騎手から「本命にしないでくれ」と懇願されたりもしました。武幸四郎騎手にいたっては、スポーツ番組で東原亜希さんと共演した際に「もう勘弁してください」と東原亜希さんに伝えると「名前いっぱい書いてやりますから!」と言われ、その2ヶ月後に落馬、全身打撲・左肋骨骨折・左肺挫傷の重傷を負っています。冗談半分でしたやり取りだったとは思いますが、ジンクスを大事にするスポーツ選手にとっては、背筋の凍る結果となってしまいました。
デスブログと騒がれるようになった伝説
「デスブログなのでは?」としてネットの一部で騒がれ出したのは、東原亜希さんがゲーム機のキャンペーンガールを務めたところから始まります。「ゲーム会社が社運をかけて発表したゲーム機が、東原亜希さんがキャンペーンガールを務めたために、他機種に惨敗した」という噂が、密かにささやかれだしたのです。もちろん当時は、無理のあるこじつけだとする意見が圧倒的であり、ゲーム機自体の問題が原因とされていました。
写真: ameblo.jp/sguih8gio
しかし、東原亜希さんが井上康生さんと付き合いだした頃になると「デスブログの力は本物ではないか?」という意見が、徐々に多くなり始めます。東原亜希さんと付き合いだす前の井上康生さんといえば「世界レベルで敵がいない無敵状態だ」などと言われていましたが、交際直後のアテネオリンピックでは4回戦敗退という結果に終わってしまいました。また、東原亜希さんが初めて井上康生さんの試合観戦に訪れた際は、右大胸筋断裂という大怪我を負ってしまいます。
写真: pres.jewelmiki.com
さらには、入籍した年にオリンピック代表から外されてしまい引退を迎える、なんてエピソードも東原亜希さんのブログが、デスブログなのではないかと言われる要因になりました。それからというものデスブログの伝説は年々増えてゆき、今ではざっと数えるだけでも50話を超えます。ついには国境を越え、海外のブログメディアにおいて「デスブログレディー」とまで紹介されるなど、現在ではワールドワイドな知名度を得ています。
2017年に掲載されたデスブログ
2017年に刻まれた伝説としてあげられるのは、東原亜希さんの友人でありタレントである小倉優子さんの離婚です。小倉優子さんの離婚は以前から噂されてはいたものの、離婚発表の直前にランチしていたという話が、デスブログの効力なのではないかとされています。ランチしたことがブログの記事にされたわけではありませんが、東原さんは以前に「あなたは他人の運気を吸い取る女だから気をつけなさい」と、当時一世を風靡した占い師・細木数子さんから言われたことが、今回の小倉優子さんの離婚とデスブログを繋げたと思われます。
写真: bokete.jp
また、細木数子さんが東原亜希さんと共演した後は、次々と番組を降板することになり、東原亜希さんへの助言に身をもって真実味を持たせる結果となりました。ちなみに、小倉優子さんに起きた出来事とデスブログが関連付けられるのは今回が初めてではありません。ブログのライバルである小倉優子さんに対し、ブログでエールを送ったところ、小倉優子さんが経営する焼き肉店でボヤ騒ぎが発生。デスブログの影響ではないかと話題になりました。これらのことから、今回の小倉優子さんの離婚にもデスブログが関係しているのではないかという憶測が飛び交う事態となっています。
まとめ
デスブログの伝説は「偶然をこじつけたものであって、記事と出来事の関連性を科学的に証明することはできない」とする意見は確かに正しいもののように思えますが、関連性を否定する証明もできない以上、伝説を完全に否定することは困難です。
写真: girlschannel.net
ノストラダムスの大予言に人々が踊らされたように、不確かなものに右往左往してしまうのは仕方のないことなのかもしれません。ただし、東原亜希さん自身は、デスブログと呼ばれることを快く思っていないので、伝説で盛り上がるのはほどほどにしておきましょう。