ピアスの位置には意味があると言われていますが、その由来などを含めて正しく理解している人は多くありません。あける場所や数に関する意味や男女での違いなど詳しく紹介します。あなたはどこに何個ピアスホールが開いていますか?
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知ってた?ピアスは貴族のもの。だから左右に意味がある
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インドやエジプトの古代文明時代から続くピアスの文化は、魔除けのお守りとして始まりました。当然ながらピアスは体に傷を作る行為なので、一般人が簡単に手を出せるものではなく、怪我に対して万全の準備ができ、その危険を冒してでも魔物から身を守りたいと思う貴族にのみ利用されたものでした。傷からの感染症の危険があるので大抵は片方の耳に一つしかあけることができなかったため、左右に意味が生まれたと言われています。左耳は守る人つまり男性、右耳は守られる人である女性のためのお守りとして広まりました。
女性のピアスの数と位置
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女性が一つだけピアスをあける場合、右耳であれば女性らしさの象徴となりますが左の場合は守る人の立場である=レズビアンであると言う意思表示の場合もあります。また両耳ともピアスが開いているが一つづつでは無い場合、偶数個開いている方の耳が意味を持たせたい耳と言う考え方なので、もし右に3、左に6開いている知人がいた場合はレズビアンであるという隠れたメッセージなのかもしれません。奇数ずつや左右ともに偶数というのは特に意味を持たないと言われていますが左右ともに二つづつはファッション界ではバランスがよくないためにタブーとされています。
男性のピアスと個数
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前述した通り男性は左耳が基準となります。これは古代文明時代に男女が並ぶ際は右に男性、左に女性が一般的だったことん由来します。お互いのピアスが見えるようにするには男性は左耳につけなければならなかったのです。確かに古代エジプトの壁画等を見ると平面的なので判別が難しいものも多い中、男性の立ち位置は右側のものが多いです。さて、ピアスの数についてはそっくりそのまま女性の説明を左右逆にすれば当てはまります。特に「男性が右耳のみにピアスをつけるのはゲイ」というのは有名で、多くの男性が気にしたことだと思います。これは日本でもかなり浸透している習慣なので「知らなかった」では済まされないこともあります。
軟骨ピアスに意味はある?
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軟骨にピアスが開いている人もいることでしょう。軟骨には特別な意味が?と思うかもしれませんが基本的にはありません。ただボディピアスでつけっぱなしだからという理由で軟骨にだけピアスを着用して耳たぶ部分には何もつけないまま出歩いている場合は、その時の個数が意味を持っているのでは?と受け取られる可能性もあります。また軟骨にピアスを開けている人の中には数え切れないほどのピアスホールを持っている人もいるので、そこまで来ると数えられないから意味などない、ただのピアス好きと受け取られることも多いです。
まとめ
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日本国内で生活している限り、ピアスの数や位置をそれほど気にする人はいません。「男性の右耳がゲイ」というのはある程度の知名度はありますが、実際にはそれほど意識していないのではないでしょうか?知人には片耳ピアスの人も多いけれど、左右は分からないという声もよく聞きます。そして日本文化は左右に厳格な決まりがあり、例えば弓道に関わる人は右耳にピアスをつけると道具と当たる可能性があるため暗黙ながらNGとなっている例もあります。しかし海外旅行や国内でも海外の人が多く集まる場所ではピアスの意味についてメッセージだと受け取る人もいることは理解しておかなければいけません。