歌舞伎メイクと言えば何だか特徴的で一回くらいはやってみたいと思う方もいるかもしれません。荒々しさのあるメイクは体験すると性格が変わってしまうことも!?そんな荒々しいメイクである一方で思いのほか優しさが詰まっていることを知ることになります。
歌舞伎メイクは隈取と呼ばれる歌舞伎独自の化粧である
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顔を真っ白に塗って、独特の赤く太い線が特等的な歌舞伎メイク。実は隈取と呼ばれる歌舞伎独自の化粧法だったのを知っていますか?何となくあの化粧のことを歌舞伎メイクと呼んでいたと思いますが、ちゃんとした名前があったのです。隈取の意味は顔にある血管や筋肉を強調するためにあります。例えば性格が激しい人を演じる場合は赤色の線を太くハッキリさせ、正義感のある人は一本隈と呼ばれる特殊な赤い線の付け方をします。役柄により千差万別であることは、意外に思われるでしょう。何故、歌舞伎メイクのようなやり方をしたのかと言うとステージから客席が遠い場合、昔はオペラグラスなどのアイテムがなかった影響があり、遠くの人は演者の表情を確認することが難しかったのです。そこで隈取をすることで表情を見やすくしたことが狙いでした。細やかな配慮であったこともちょっとしたトリビアかもしれませんね。
歌舞伎メイクの種類とそれぞれの意味
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歌舞伎メイクにはいくつかの種類があり、「むきみ」「筋隈」「一本隈」「二本隈」などがあります。それぞれの意味を説明すると「むきみ」はドラマで例えるなら若手熱血捜査官と言う感じです。正義感にあふれているので主人公格と言ってもいいでしょう。「筋隈」は荒々しさの代表格です。顔全体に赤い線が入っており、まるで燃えているような表情が遠くからでもわかります。主人公でも採用されることがあり、歌舞伎の演目である暫(しばらく)で採用されています。「一本隈」も荒事の際に使われますが「筋隈」よりは若干力強さは弱いですが合戦場面でも使われるほどです。「二本隈」は「一本隈」の変形であり「一本隈」のメイクにプラスして眉上にある芝翫(しかん)と呼ばれる場所に赤い線を入れることが特徴です。
美容室やヘアサロンではできない歌舞伎メイクを体験できちゃう!?
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歌舞伎メイクは普段の生活で取り入れることはしないと思いますが一度はやってみたい!と思ったことありませんか?実は東京都のYANESENツーリストインフォーメーション&カルチャーセンターで歌舞伎メイクを体験することができます。場所は東京都台東区で最寄り駅は千駄木もしくは日暮里です。12歳以上から体験することができ、所要時間は2時間ほど、4人まで予約できますので興味があれば体験してみましょう!気になる料金は一人18,000円からが相場となっています。非日常のメイクをすることで新しい自分が目覚めてしまうかもしれません。
【番外編】実はiPhoneXなら顔認証できるみたいです
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歌舞伎メイクを体験すると性格まで変わってしまう可能性がありますが、ちょっとした疑問も思い浮かぶかもしれません。それは顔認証ができなくなるかもしれないことです。顔認証されないということは自身であることがバレないということです。場合によっては悪いことにも利用できちゃうかもしれませんね。しかし!最新のテクノロジーであるiPhoneXの顔認証機能で歌舞伎メイクをしたとしても、認識できてしまうそうです。本当かな?と思うかもしれませんが実際に試して成功させたこともあるので事実のようです。歌舞伎メイク体験した後に顔認証できるかも試してみると面白いかもしれませんね。
まとめ
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歌舞伎メイクがまさかの後ろの人たちのためのメイクだったとは意外でしたね。言われてみれば昔の人は遠くを見るアイテムなかったわけですから、当然と言えば当然の配慮かもしれません。でもなんか優しさを感じましたね。荒々しさと優しさの意味がある歌舞伎メイク一度は体験してみるのも面白いでしょう。