「まぶたにできものができたものの、それほど痛くない」と感じている人のために、どういった対処法をとればいいのかや注意すべき点について書いています。どのような症状なのかを理解することで、不安や心配を減らせるはずです。
しこりの原因
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まぶたのしこりは「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」と呼ばれるものが多いと言われています。ものもらいというワードを耳にしたことはがあるでしょう。関西地方では「めばちこ」という呼ばれ方をしたりもします。「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」はものもらいの一種。痛くないので放っておいたままにする人も少なくありません。しかし放置したままにしておくと、しこりが段々と肥大化していき視野が狭くなってしまいかねません。まぶたにはマイボーム腺と言われる部位があります。ここに脂が溜まることで「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」が発症。マイボーム腺に脂が溜まると、それが周囲の組織を広げてしまうことで炎症を起こしてしまうのです。無菌性の炎症ですので、それほど心配はいりませんが違和感はどうしても覚えてしまいます。「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」は赤ちゃんからお年寄りまで、誰でも罹患する可能性がありますので油断ができません。
白いしこり
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白色のものは「閉塞面皰(へいそくめんぽう)」や「コメド」と呼ばれます。端的に言うならば初期段階のニキビですね、目にできてしまったニキビと考えれば、そこまで怖くはないはず。なぜニキビができてしまうのかと言えば、睡眠不足やストレスが溜まったことで皮脂が通常よりも多く出てしまうからです。女性はメイクの洗い残しによってコメドができる場合があります。その他にはホルモンバランスの乱れなども関係していると言われています。
赤いしこり
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前述した「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」の他に「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」によって、赤く腫れあがることがあります。どちらも、ものもらいです。「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」は膿を持つケースが多く、そのためにぷっくりと腫れ上がることも少なくありません。よくニキビを潰すと脂の芯が固まって指でとれることがあります。「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」も同じで脂が溜まり固くなったニキビなのです。
医者選びと足を運ぶタイミング
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膿がどんどん溜まっていくと、自分ではどうすることもできなくなります。そんなときは病院に赴いて切開してもらいましょう。眼科と皮膚科のどちらへ行ったらいいのか悩む人がいるかもしれません。しかし「餅は餅屋」という言葉がある通り、目のことは眼科で診断してもらうのが安全。小さくて痛みのないしこりの場合は、しばらく様子を見る人が多いと思われます。そのまま治ることがないとは言いませんが、もしものことを考えればやはりどんな症状でも眼科を訪れて診てもらうべきでしょう。少しの手間とお金で安心が買えると思えば安いものです。
まとめ
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最近はどのような症状でも、ネットで検索すればある程度の情報はすぐに出てきます。しかし危険なのは、素人なのにもかかわらず独断で決めつけてしまうこと。そこに掲載してあることが本物だったとしても、現在の症状がそれに該当するのかどうかは判断がつきません。どんな分野にもその道に精通しているプロがいます。彼らと比べると知識も経験もまるで違うのが私たち。やはり専門医に診てもらって、何が原因で今後はどういった注意点が必要なのかを教えてもらうことです。くれぐれも自身の判断のみで、放置するのはやめましょう。