エヴァが好きで、毎週楽しくみていたのに、最終回付近で精神世界に連れていかれ、色々あって「おめでとう」。いやいや意味わからない…と感じた方が、殆どだったと思います。この記事は最終回の伏線、メッセージについて書いています。
シンジの最終回のありがとうの意味は?
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シンジは最終回では相も変わらず「自分はいらない人間だ」「自分は皆から嫌われている」「自分は必要ないんだ」と、人類補完計画が継続中でも、心の”保管”が続いていました。エヴァにおけるシンジは、幼少期の頃母親である碇ユイを失い、父に捨てられてしまうという心の闇を抱えているキャラクターです。「捨てられる」という状況に対して人一倍恐怖感じているシンジは、捨てられないように、他人から悪く言われないようにと常に生きてきました。そしてそんな自分が嫌いで、他人に対して心を開く事はできず、内に内に引きこもっています。しかし自分が嫌いな人は他人を好きになって信頼する事はできない事に気付き、今の自分は嫌いだけれど、好きになれるかもしれないと気づきます。人類補完計画によってすべての魂と意識が一緒になった世界だからこそ、心の壁をシンジは取り払えました。
旧劇場版のアスカの真実に鳥肌
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こちらはテレビ版ではなく、劇場版の最終話26話のアスカです。人類補完計画が発動し、人類がすべてLCLと呼ばれる液体になり、これまで恐れていた人と人との心の壁はなくなり、すべてがひとつとなりました。しかしシンジとアスカはなぜか2人。さらにアスカは包帯だらけになっています。これは量産機との戦いの過程でつけられた包帯ではなく、包帯だらけであったレイ、そしてユイの母性がアスカに宿っているのではないかと言われています。シンジは人に裏切られる、または捨てられるという事に対しての恐怖を常に感じているため、アスカにまた裏切られるのではないかと考えアスカの首を締めます。しかしアスカは抵抗せずシンジの頬を撫で、シンジはアスカに拒絶されていない事を知り涙を流します。
人類補完計画の要である綾波レイ
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レイは碇ゲンドウの妻、そして碇シンジの母である碇ユイのクローン人間です。そして同時にリリスの魂と、人間の身体を持った生命体となっています。碇ゲンドウは右手にアダムを触媒し、碇ユイに会うためにリリスの魂を持つレイの身体に手を埋め、連れていって貰おうとしますが、レイはこれを拒否。それまでは従順に命令を受けていたレイが突然ここで自我を持ちます。それによって一人でリリスと融合し、世界中の人間をLCL化し統合していきます。人々がもっとも会いたい人、好きな人と理想とする世界で、人間という入れ物から解き放たれていきますが、なぜか碇ゲンドウだけはエヴァ初号機に捕食されてしまう最後が待っています。
エヴァンゲリオンの新劇場版では?
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アニメ版は精神世界に連れていかれ終わってしまい、旧劇場版もAirまでは王道の展開でワクワクさせておいて、「まごころを君に」で再び庵野秀明の精神世界につれていかれ、よほどのコアなファン以外は、新劇場版のエヴァンゲリオンもどうせ…という噂はたっています。事実新劇場版Qはそれまで王道的なストーリーだった破と違い、破の次回予告で使われた描写は一度たりとも出てこないという始末。最終話は期待せずに待っておく方が良さそうですね。
まとめ
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エヴァンゲリオンという作品のコンセプトは、自分自身で答えを見つけてほしいと、監督である庵野秀明さん自身が公言してる通りに、中々謎が深いアニメです。だからこそ誕生から20年以上経っても、多くの人に愛されているのでしょう。アニメ版最終話は、25話から音声だけで聞くと、昔とは違った色々な気付きを感じられるかもしれませんよ。