一般的に人の妊娠期間は10か月で、多少前後することもあるが11か月を超えることはまずないと言われています。しかしアメリカで41歳の女性が過去に9回もの流産を経験した後に再び妊娠したものの、3年半が経過した現在でも出産には至っておらず未だ妊娠が継続中だといいます。女性は赤ちゃんがゆっくり成長していると信じているようです。
米コロラド州フォート・コリンズに住むサラ・ホリデー(Sarah Holliday、41)さんは、2016年7月に妊娠していることが分かり、それから既に3年と9か月が経とうとしています。サラさんは今もお腹の中で赤ちゃんが成長している最中だと主張しているのです。
妊娠が判明した当時、サラさんと夫のコーネル(Cornell)さんは非常に喜んだといいます。実はこの妊娠の前にサラさんは9回も流産を経験していました。そのため夫婦は今回の妊娠に慎重にならざるを得ませんでした。ところが妊娠して12週目の検査の際に、助産師から「赤ちゃんの心拍数が確認できない」と言われ、流産したと告げられてしまいました。
サラさんは大きな悲しみに打ちひしがれ、心配した助産師は悲しみを早く忘れさせるためか、すぐにサラさんを緊急治療室で子宮内容除去術をするよう促しました。しかし助産師は、サラさんのお腹の中で妊娠も流産も確認できなかったため、そのまま彼女を退院させてしまったといいます。
その後も不思議なことに、サラさんは自分のお腹が徐々に大きくなっていることに気づきました。そこでサラさんはお腹の赤ちゃんがまだ生きているのではないかと思い始めましたが、1年経っても出産する気配がなく、そんなサラさんを周りは変人扱いし、夫のコーネルさんも彼女の主張を信じませんでした。
ところがある日サラさんはインターネットで、通常ではあり得ないような妊娠や出産直前まで妊娠に気づかないといった経験をしている人達を支援する団体「Cryptic Pregnancy Awareness」のウェブサイトを見つけました。サラさんはそこから受けた助言により、お腹の中の赤ちゃんは通常よりもゆっくりと成長しているため、心音が確認できないのだという結論に至ったようです。
そして2020年2月に個人的に依頼した超音波検査により、お腹の中に胎児を確認することができたと主張しています。この超音波写真によって、コーネルさんはサラさんの妊娠を信じるようになったようです。サラさんはお腹の赤ちゃんについて次のように語っています。
「私自身、通常ではあり得ないような妊娠を経験しているのだと思います。お腹の赤ちゃんはまだ生きており、非常にゆっくりと成長しています。私は団体の助言を頼りにしてきました。私の場合はホルモンレベルが人より低すぎて赤ちゃんが検出できないのだと思われます。」
しかし産婦人科医のヘンダーソン氏(Henderson)は「流産や死産を経験することによって女性が想像妊娠してしまうことは、しばしばあることだ。」と話しており、流産を経験しているサラさんの妊娠を否定するかのような意見を述べています。 一方で「Cryptic Pregnancy Awareness」が運営するウェブサイトには、妊娠が長期間に及んだケースもあるとして、2014年10月にナイジェリアで5年の妊娠期間を経て男の赤ちゃんを出産したと主張している当時27歳の女性のケースを紹介しています。
サラさんは現在、妊娠3年と9か月になりますが「私は今でも自分の赤ちゃんが生まれてくると信じています。赤ちゃんに会える日を待ち切れません。」と語っています。
日本のツイッター上では、このようなコメントが上がっています。
・3年半も体内にいてゆっくりと成長しているとの事だ。これが事実なら驚きだね。想像妊娠という事も考えられるそうだが…果たして。
・一度の流産でも心が崩れるのに9回‥めちゃくちゃ辛かっただろうな‥。もちろん今も‥。読んでて悲しくなった‥
・個人的に依頼したとかではなく、ちゃんと調べたほうがいいけど。
3年半が経過も未だ妊娠が継続中?赤ちゃんの成長を信じる米女性 #ldnews https://t.co/vtHga5Mt9t
コレもある意味で進化なのかもねぇADVERTISEMENT — DO。 (@DO64651431) May 1, 2020