親の愛情が偏ることできょうだいに対して嫉妬を覚えてしまうのはよくあることでしょうが、ドイツで昨年、15歳の少女が3歳の弟を刃物で殺害した事件が発生しました。その裁判がこのほど行われたのですが、この少女は殺害した弟の血で壁に母親宛てにメッセージを残していたといいます。
ドイツのデトモルト地方裁判所で今月20日、15歳のオリビア(Oliwia)ちゃんが昨年11月に3歳の弟ニコ君(Niko)を殺害した事件についての裁判が行われました。オリビアちゃんは当時、祖母と母親アグニェシュカさん(Agnieszka、46)、そして異父弟であるニコ君と暮らしていました。
オリビアちゃんは祖母とアグニェシュカさんが仕事で留守にしている間、よくニコ君の面倒をみていたようです。しかし事件のあった日、オリビアちゃんは祖母と母親が家にいない隙に寝ているニコ君にナイフを何度も突き刺して殺害してしまったのです。ニコ君の遺体には28か所も刺された痕があったといいます。
さらにオリビアちゃんは殺害直後にニコ君の血液で「あんたの息子はここだよ」とアグニェシュカさんに宛てたメッセージを壁に残し、その場から逃走しました。その後、仕事から戻って来たアグニェシュカさんは、息絶えたニコ君を発見し、警察に通報したようです。
警察はオリビアちゃんの行方をヘリコプターで追跡したところ、自宅から6マイル(約9.
7キロ)離れた場所で発見し身柄を拘束しました。
その後の調べにより、オリビアちゃんは犯行当日にインターネットで「効果的な殺人の方法」について調べていたことが判明しました。またオリビアちゃんは学校でいじめにあっており、学校を休んでは流血するシーンが多々あるビデオゲームやホラー映画を見ていたといいます。
一方でアグニェシュカさんは、メディアのインタビューで「自分の娘を許せるか?」との問いに次のように答えています。
「はい、私の娘ですから。娘を一人にする訳にはいきません。息子のニコと同様に心からオリビアを愛しています。今はそばに行って、この腕で抱きしめてあげたいです。」
またアグニェシュカさんはオリビアちゃんとニコ君の関係は悪くはなかったと話しており、2人が仲良く微笑んで写っている写真を見せたそうです。しかしながらオリビアちゃんは時々、ニコ君に対して苛立ちを見せることもあったようで、アグニェシュカさんは「ニコに対してオリビアがこれほどまでに憎しみを抱いていたとは思いもしませんでした。」と明かしています。
オリビアちゃんはニコ君を殺害したことを認めており、刑が確定した場合は最長で懲役10年の刑に服すことになるようです。
このニュースに日本のネット上では、このような反応が上がっています。
・いや、ニコくんはイジメの八つ当たりで殺されたろ・・・ 幼い子供にやる事に軽いいらだちを覚えるのは普通だけど、殺すまでの憎しみまでは行かないでしょ。 そのいらだちが、いじめられてた鬱憤に火をつけたと見るべき。 まぁとりあえずロクデナシなのは間違いないから銃殺にすべきだったね。
・特にえこひいきがあったようでもないしなぁ…こんなんで弟コロコロしてたら、弟が生まれてから自分が家出するまで10年以上「女なんか要らなかった」「早く出て行け」「進学する暇あるなら風俗行って家に金入れろ」言われ続けたうちなんか3800回くらい弟死んでるわ。
・いじめは無関係ではなかろうけど、28回刺してその血でメッセージ残すとかは八つ当たりではなく明確な殺意の現れだろう。弟の方が母親から愛されているという類いの嫉妬ではなく、自分は不幸なのに何で弟は幸せそうなんだという境遇差への嫉妬だったのではないだろうか?
・そりゃ娘が精神が病むだろうよ、学校ではいじめられてるのに家で頼りになる母と祖母は仕事で大変な幼児の面倒をみさせられてな、始まりはいじめで止めは弟の世話だろうな。子供が28ヶ所も刺すって相当溜まってたはずだぞ、何が愛しているだ。
・「自分はイジメられてるのに親は知らんぷりで弟ばかりに構う」と思ってしまったのかね、真実はともかく。