新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、マスクの増産に取り組んでいる台湾。大人や子どもの購入可能枚数はいずれも増えているようですが、小さな子どもの顔に合うサイズのものが十分に行き渡っておらず、親たちからは苦情が寄せられています。
台湾でのマスク販売には実名制が導入されており、当初は薬局での購入が求められていました。会社員や学生などが入手困難であるのを受け、3月からはオンライン予約が可能になり、コンビニなどで受け取れるようになりましたが、子ども用は依然、薬局でしか手に入らないようです。数が少ない上、幼児にぴったりのサイズがなかなか見つからないといいます。
北部・新北市在住の男性は、地元や他の地域の薬局を10数軒回っても、子どもの顔に合うマスクを買えなかったと話します。同市在住の別の男性も同様の問題に悩んだ揚げ句、娘のために買ったマスクの目に当たる部分に穴をあけ、着けさせることにしました。
薬局の職員によると、マスクは政府が一括して配送するため、子ども用と言ってもサイズが大きめのものが多く、小さな子どもに着けさせるものが必要な場合、薬局を数軒回って尋ねる必要があるといいます。
また、子ども用マスクもオンラインで予約できるようにしてほしいと政府に要請する声が広がっています。これに対し、デジタル政策を担当する唐鳳(オードリー・タン)行政院政務委員(無任所大臣に相当)は「なるべく早くコンビニや物流業者と相談する」と前向きな姿勢を見せています。
日本のネット上では、この男性の工夫に「いいね」の声が上がっています。
・ナイス工夫!(^◇^)嫌がってないのがいいね。半分に切って二枚にできそう。予防接種行く時とかは、マスク
つけさせたくなる。でもやはり、嫌がったら終わり。手で取られちゃうもんねー。
・大丈夫、大は小を兼ねる!マスク自体が無い日本よりず~っといい!!
・乳児用マスクってのは確かに盲点。日本はどうしてるんだろ?
・子ども服メーカーの出番ですよ。この記事の写真のような、親の工夫も大事だと思いました。
中央感染症指揮センターは14日、オンライン予約購入について、4~8歳対象の子供用マスクの予約受付を15日から試行すると発表しました。14日の会見では、子ども用マスクの購入年齢制限を23日から復活させることも合わせて発表されました。
子ども用は16歳以下の健保カードでのみ購入可能とするそうです。現在は大人の健保カードでも子ども用が購入可能となっていますが、子ども用マスクの4分の1近くが大人に購入されているとのデータが出ているといいます。この現状を考慮し、年齢制限を行うことで子どもの権利を守ります。