新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が発せられる中、お笑いトリオ「森三中」黒沢かずこ(41)さんの感染が波紋を広げています。芸人仲間によると、黒沢かずこさんは人混みや多人数での会合を好まず、限られた女性芸人との食事会に顔を出す程度だそうです。「会食は、2月下旬からしていないと聞いています」。飲酒はしますが、基本的にレモンチューハイを“家飲み”して酔っ払うパターンがほとんどだそうです。
移動は基本的にタクシーだそうです。発病した先月21日まで、仕事を通常通りこなしていました。手洗いなど身の回りを清潔にすることも徹底しており「タレント仲間にも除菌の意識を説いている」ほどだといいます。それだけに周囲は「あの黒沢さんがなぜ…」と戸惑いを隠せません。
感染症が専門の中原英臣氏(山野美容芸術短大客員教授)は「仕事現場での他人との接触が、最も可能性が高い。ほかにタクシーの運転手や、買い物に立ち寄った先の店員などから感染したのでは。」と推測します。「こういう方がコロナにかかるのは、それだけ街中に感染者が増加しているという表れ。」と自粛意識の大切さを説きました。
また、黒沢かずこさんは6日に公式ユーチューブ「森三中ube」上で近況報告しました。他のメンバーも濃厚接触者としてユーチューブを通じて実生活を報告しました。この動きが若者に限らず、多くの人にコロナの“正しい怖がり方”を広めていると称賛の声が上がっています。
黒沢かずこさんは音声のみの登場で感染の経緯を説明しました。最初は発熱だけで医療機関でも新型コロナ感染とは診断されませんでしが「鼻水が鼻の奥に残っているような感じ」に加え、味覚と嗅覚異常の症状を訴え、最終的に新型コロナ感染と診断されました。
「これからは闘っていきたいなと思っております。ご迷惑をおかけしてしまったんですが、すいません。またいつかお話しできたら。」と声にも力があり、体調が安定していることをうかがわせました。
森三中の行動が世間に好影響を与えています。「ネット上や所属事務所の吉本興業にも3人へのエールが届いているそうです。これまで、どこか人ごとだった若者たちにも、身近な有名人がコロナ感染の脅威と対処の状況などを発信したことで、コロナへの“正しい怖がり方”が広まっている。」と、テレビ関係者は語ります。黒沢かずこさんの行動は様々な点で警鐘を鳴らすことに大きく寄与しました。