新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、感染者や死者が日に日に増えていく欧州。
そんななか、現地で活躍しているサッカー日本代表の選手たちが、母国への警告メッセージを公開したことを受け、ネット上で大きく話題を呼んでいます。
まずは、スペイン2部のデポルティボに所属する柴崎岳選手。
3月28日には自身のTwitterを更新し、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐための意識改革を求めました。
柴崎は、「他国で起こっていることが他人事だと思わず、自分は安全だと思わず、自分や家族、友人にかかるリスクを少しでも減らすためにもみなさんの意識を変えて欲しいと思います」と動画メッセージを投稿。
また、柴崎選手が活動しているスペインでは、新型コロナウイルスによる死者がイタリアに次いで多くなっていることを受け、
「スペインでは死者の数、感染者の数が毎日増えています。自宅待機命令が出る2週間前、こんな数字がでるなんて想像もしていませんでした」と数週間前を振り返り、こう警告を促しました。
スペインのリーガ・エスパニョーラ2部のサラゴサに所属する香川真司選手は、3月28日にもブログを更新。
香川選手は「みなさんご存知のように、スペインは本当にたくさんの人が苦しんでいます。僕自身も自宅待機が今3週目に入り、最低でもあと2週間続くと言われています」と動画メッセージを投稿し、
日本でも今後、感染が拡大していくことを踏まえたうえで、
「でもそれを止めるのはみなさん次第です」と自宅待機を呼びかけたのでした。
香川選手は前日の3月27日にも、「日本の皆さんも日々大変なことかと思います。でも他人事だと思わないでほしい。東京の映像を見ても、危機感が少し薄いように思えます」と警告していました。
このメッセージが多くの人に届くことを祈るばかりですね…。
また、香川選手と同じくスペインでプレーするウエスカの岡崎慎司選手は3月29日、
自身のTwitter上に、新型コロナの感染拡大を受けて、動画メッセージを投稿しました。
「必ず自宅にいるようにしましょう。ひとり一人が責任を持って行動することで、このコロナに対する対策がよりできると思います」と自宅待機を呼びかけ、
ネガティブになりすぎず、自宅待機のポジティブな面を捉えるよう訴えていました。
さらには、サッカー日本代表主将の吉田麻也選手も動画メッセージで、自宅待機を強く訴えていました。
吉田選手がプレーするイタリアでは、新型コロナウイルスによる死者が1万人を超えてるなど深刻な事態に…
医療崩壊の懸念も深刻化しており、日本でも大きくニュースで取り上げられています。
これを受けて、吉田選手は「僕がイタリアにいて思うのは、初期の段階で少しみんなが油断してたんじゃないかな、と思いました。中国で起きていることだ、これはアジアの問題だと捉えていて、日常生活を送っていたことによって、一気に感染が拡大してしまったなと思っています」
とオーバーシュートが起きる前のイタリアの状況を振り返り、
さらに、「日本の皆さんも、もしかしたら心のどこかで、頭の片隅で、『ヨーロッパで広がってるね』とそれくらいに思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、本当に感染は一気に広がります」と警鐘を鳴らし、「出来るだけ、極力、必要時以外は自宅に待機されることが一番だと思います」と強調していました。
欧米と同じような状況が日本でも起こらないように、各々が意識を変える必要があると感じている様子のサッカー日本代表選手。
ファンらをはじめ、この呼びかけが多くの人に届きますように。