米歌手のマドンナさんが ＳＮＳへの投稿で、新型コロナウイルスの感染拡大に言及し、あらゆる人々が 分け隔てなく感染することで 「平等」がもたらされているとの見解を示しました。これに対してファンからは、現実にそぐわない認識だとして 批判する声も多く上がっているようです。
すべてを平等にする ウイルスの恐ろしさが素晴らしさに⁉
去る２２日、動画付きのこの投稿は インスタグラムとツイッターのアカウントで公開されました。その中でマドンナさんは、バラの花びらを浮かべた乳白色の湯につかりながら、目下のパンデミック（世界的な大流行）に対する思いを物憂げに語っています。
「新型コロナウイルス感染症（ＣＯＶＩＤ―１９）で重要なのは」と、ピアノの曲をバックにマドンナさんは語ります。
「金持ちだろうと有名人だろうと関係がないこと。面白い人でも、頭が良くても、どこに住んでいても、何歳であってもかかる。どんなにすばらしい話を語れたところで意味はない」「すべてを平等にするのが素晴らしい。（ウイルスの）恐ろしさが素晴らしさになる」
マドンナさんはさらに「私たちは皆同じ船に乗っている」「船が沈むときは、全員がともに沈む」と付け加えました。動画のキャプションには「差別せず、ＣＯＶＩＤ―１９」などと書かれています。
動画を見たファンからは同意できないとする声が相次ぎ…⁉
新型コロナウイルスによる感染症では、これまで全世界で１万４７００人以上が死亡しています。検査を受けたくても受けられない人が大勢存在するなかで、ハリウッドスターやアスリートなど一部の限られた富裕層が優先的に検査を受けている事実に「セレブの特権」と怒りをあらわにする声も多いという。
閉鎖を余儀なくされたレストランやバー、映画館などの従業員は突然仕事を失ってしまったのです。
動画を見たファンからは、マドンナさんのことは好きだけれどウイルスが平等だという考えには同意できないとする声が 相次いで寄せられました。
「あなたが今つかっているそのバスタブは、きっと一般人の月収以上するのでしょうね。」
「バラの花びらが浮かぶ優雅なバスタイムを楽しみながら、そんなウンチクを語られても、ぜんぜん共感できない。」
「私たちは同じ病気で死ぬかもしれないが、貧しい人々が最も苦しむだろう。悲劇を美化しないで」
「あなたの豪邸の外では、事情がずいぶん異なる。安全に過ごしつつ、恵まれない人たちにも ほんの少し心を寄せてほしい」
などネガティブなコメントが多数届いてしまったのでした。
マドンナさん自身もTPOをわきまえない自身のコメントに反省したのか、後にこの動画はInstagramから削除されています。
何もかも平等ではない⁉ 助け合って乗り越えようの意味⁉
今回のこの報道にも多くのコメントが寄せられていますが…
《ウイルスの感染は平等かもしれないけど、かかって重症化した時に適切な医療を受けられるかどうかについては平等ではないと思う。そのあたりのことまで考えられなくなったマドンナからは、もはやかつてのパパ・ドント・プリーチ時代のような社会的メッセージ性は感じられないし、見た目だけでなく感性も衰えてきたんだなあと感じさせられる 》
《 多分そういう事じゃ無くて、誰にでもコロナにかかる可能性があるから誰もが助け合って乗り越えよう。みたいに言いたかったのかもね。バスタブからちょっと上から目線で言っているから何も伝わらないな 》
《 言いたい事はわかるが、10年くらい仕事がなくたって痛くも痒くもないセレブと一週間仕事がなくなるだけでダメージが大きい庶民では何もかも違う 》
《ウィルスの前では皆平等。要は他者を少しでも思いやれる精神的な余裕が持てるか。彼女が言いたいことはそこだから。発信の仕方を失敗した感はありますが 》
やはりバスタブからやや上から目線の動画のせいか⁉ 批判コメントも多い中、配信の仕方の失敗では⁉と言うフォローコメントや、外貌へのツッコミまで多様なコメントが寄せられているようでした。