「子供を殺害しようとした容疑」で 身柄を確保された女性は、狂ったとみせかけて 供述を拒否しました。しかし 徐々に事情を話し始め、障害を抱える息子の育児や 恋人との喧嘩につき語り始めたという。
11歳の少年が 自殺を図った⁉
去る 3月9日のこと、米国・ミネソタ州で暮らす11歳の少年が、アパート4階のバルコニーから落下しました。
その様子を たまたま目撃した人は「少年が自殺を図った」と思い、慌てて通報。現場に急行した警察は、下着姿で口から血を流し倒れている少年を発見し病院に搬送しました。その後は 少年の家族が住んでいる部屋に向かい母親に事情を聴こうとしましたが、母親の様子は普通ではなかったという。
警官に対して 狂人を演じた⁉
アパートに入った警官隊は、少年の母親 イテイヴィア・ロイド容疑者(33)を発見しました。
真っ裸で 浴槽にいたロイド容疑者は…
「息子さんに何があったのですか」という 警官の問いかけを 無視したというのですが、少年の弟(6)が 「ママがお兄ちゃんを バルコニーから落としたんだよ」と語ったことから、ロイド容疑者は その場で逮捕されました。
署に連行されたロイド容疑者は 目の前の書類をいきなり破く、警官らを怒鳴りつける、さらには 服を脱ぎ始めるなどして署員らを驚かせました。
シングルマザーとして自閉症の息子を育てるのは大変で…
しばらくすると、「さっきの行動は 演技でした」と 女性は告白しはじめました…。
「恋人と喧嘩したせいで、キレてしまいました」「シングルマザーとして子育てするのは大変で、つい自閉症の息子にあたってしまったのです」と話し、「いっそ天国に行かせたいと思いました」とも語ったという。
また「殺意はあったのか」という質問には「はい」「でもここに息子がいたら良いなと思います」などと述べ、「一貫性には欠けていた」と伝えられました。
ちなみに被害を受けた息子は「はい」と「いいえ」は言えるがそれ以上の意思伝達能力がなく、ロイド容疑者が育児の面で苦労していた可能性は高いという。
残された 息子達は どうなるのか⁉
顎や大腿骨が折れたという少年は、頭部などにもケガを負いました。しかし 幸いにも命に別状はないとみられ、搬送先で緊急手術を受けたという。
今後まだ 何度か手術を受ける必要があるという少年だが、これから先 だれが少年の世話をするのか、また弟はどうなるのかなど、詳細については明かされていないそうです。
3月11日に起訴されたロイド容疑者は 精神鑑定を受ける予定だが、殺人未遂で有罪とみなされた場合、最長20年の実刑判決を下される可能性があると現地メディアは伝えています。罪のない子供たちの今後を、多くの人たちが心配しています。