今夏から 秋まで2クール(半年間)連続で、昨年 7月期に放送された、女優の上野樹里主演のフジテレビ系月9枠のドラマ『監察医 朝顔』の続編『監察医 朝顔2』が 放送されることを、各スポーツ紙が報じました。
2クール連続での放送は、『不毛地帯』以来
同ドラマは、上野扮する法医学者・万木朝顔と、その父でベテラン刑事の平(時任三郎)が、さまざまな事件や遺体と対峙しながら、生きる証として向き合う物語です。
前作は全11話の平均視聴率が12.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、昨夏の連ドラでトップに躍り出ました。その結果を受けて、2年連続での放送となりました。
その続編となる本作では、月9ドラマでは初の2期連続の長期放送となることや、自然災害が多発している昨今に鑑み、朝顔たちは 東日本大震災以外の大規模災害に相対していくという。
さらに、2020年が終われば東日本大震災から10年を迎える意義を込め、東日本大震災と母の死にさらに深く向き合い、自らが母の“生きた証”を探すことになる朝顔を通して、被災した土地の“今”により具体的に迫り、長期的な視点で 被災者の“心”を見つめていく。撮影は、連続ドラマとしては異例の早さで 既に開始しているそうです。
2クール連続での放送は、33年続く月9枠では史上初で、同局の連ドラとしては 2009年から10年にかけて放送された『不毛地帯』以来となるという。
「今年は7月24日から 8月9日までの17日間、東京五輪の開催が控えている。そのため、フジのみならず、各局とも五輪が終わってから本来の7月期にあたるドラマをスタートする予定を組んでいます。そのため、2クールまたぐようなイレギュラーな形での放送が多くなっています」(テレビ局関係者)
しかし、そうした中、世界中で新型コロナウイルスの感染拡大が続き、東京五輪についても中止、もしくは 1年後への延期の可能性が浮上し始めています。もし そうなった場合、放送する番組もなくテレビ各局は 大打撃を受けることになりそうだというのですが…。
五輪中止では 放送する番組もなくテレビ界は大打撃に⁉
「五輪期間中、テレビ各局は 1日のプログラムの中心が 五輪中継になる。もし、五輪が中止や延期になった場合、その枠が丸々空くことなる。とはいうものの、各局が中止・延期の可能性を想定して予備の番組を用意するのは制作費的に厳しい状況で、再放送などでしのぐことになる。当然、そんな代替え番組でCM枠が埋まるはずもなく、テレビ業界全体の広告収入はガタ落ちするでしょう」(広告代理店関係者)
東京五輪の中止・延期は、上野の『監察医 朝顔2』など 7月下旬からスタートする 各局ドラマにも 大きく影響を与えるのは必至といえそうです。そのため テレビ業界では、女優から経営陣まで 東京五輪の開催日までは 安心して眠れぬ日々が続きそうかもしれません…。