友人が放った言葉を そのまま信じて 震え上がった ある少女が、川に入り命を落としました。
「ジョークだった 」「本気で言ったわけじゃない」と釈明している友人ですが、亡くなってしまった その少女には 脅迫にしか聞こえなかったようでした…。
気温が高く 3人で 川に向かった少女たち
去る 2019年6月のこと、シュクリ・アブディさん(当時12歳)は 英国・イングランドにあるアーウェル川に 友人2名と一緒に向かいました。
水が嫌いで 泳げなかったとされるシュクリさんでしたが、当日は熱波の影響で 気温が高く 友人たちは川に入りたがり、うち1名は「シュクリも一緒に川に入ろう」と 強引に誘ったといいます。
友人の 「川に入らないなら、殺す」という言葉に…
「川に入らないなら、アンタのことを殺すからね」と友人に言われたシュクリさんは、その言葉を真に受け ゆっくりと川の中に入っていったのです。
その後 ほどなくしてシュクリさんは溺れてしまい、そのことに気づいた友人2名は「シュクリが川に落ちた」「誰か助けて」と大声を張り上げました。
その声を聞いた 釣り人たちが慌てて駆け付けましたが間に合わず、シュクリさんは それから 約4時間後に遺体となって発見されました。
「本気で言ったわけじゃない」真相を打ち明けた友人
この件につきしばらくは伏せていた友人でしたが、事故から数日後に 里親にすべてを告白しました。
「冗談のつもりで 殺すと言ってしまった」「一緒に川に入ってほしかっただけなの」などと話したことから、里親が 「警察に打ち明けたほうがいい」と説得し 通報したといいます。
すべてを明かした友人は、「本気で殺す気などなかった」「その点をどうか理解してほしい」と関係者らに語っているそうです。
2017年に英国に移住、文化的な違いも要因か⁉
「殺す」という言葉で シュクリさんを追い詰めてしまった友人は、最悪な結果を招いてしまったことを 「ひどく反省している」という。
ちなみに シュクリさん一家は 長いあいだケニアの難民キャンプで暮らし、2017年に英国に移住したばかりだったそうです。
文化的背景が異なるため、シュクリさんが 友人の言葉に本気で怯え、「川に入らなければ 殺害される」 と信じ切ってしまったとも考えられます。シュクリさんの溺死については より細かく調べる必要があるため、今後も 審問が予定されているそうです。