新型コロナウイルスが世界中に蔓延し、死亡者も増加している一方、自身が新型コロナウイルスに感染したかもしれないと恐怖に怯えるがあまり、自らの命を絶ってしまったという非常に悲しいニュースが飛び込んできました。新型コロナウイルスの影響でまた別の社会問題が生まれつつあります。
ホテルで女性が亡くなっているのが発見される
それはインドネシアでの出来事。2月23日に出張で訪れていた韓国人女性がホテルで亡くなっているのが見つかりました。外部の痕跡がなく、事件性も見られないことから、警察は女性が自らの命を絶ったとみています。ホテルにはメモが残されており、そこには新型コロナウイルスに感染したかもしれない、といった内容が綴られていました。
女性は2月16日(現地時間)にインドネシアに入国、ジャワ島中部に位置するとある衣類メーカーに出張中でした。女性が亡くなっているのが発見されたのはその1週間後の2月23日です。女性は1月22日に中国・大連にも出張に行っていました。その後、新型コロナウイルスとみられる症状を訴え、その後自身の足取りをメモに残していたのです。
検死の結果は?
女性のメモには「2月8日 喉に痛みがある」「2月9日 (韓国の)大学病院に行く」といった記録が残され、さらには「2月14日 予防注射、薬局で風邪薬、マスク」「2月15日 別の大学病院に電話、病院に行くことでより危険が高まるため検査を受ける必要はないと言われた」とのこと。
その後、女性の遺体は検死に回されましたが結果は陰性。新型コロナウイルスに感染していないことが明らかになりましたが、女性が亡くなった頃はちょうどウイルス拡散が深刻になっていた時期であったために、不安が先立ち、このような行動に走ってしまったのかもしれません。新型コロナウイルスによるまた別の被害がここで出てしまったようです。
まとめ
このように、新型コロナウイルスに感染の疑いがあると思い、検査を受けることなく自らの命を絶ってしまった女性の心痛いニュースを紹介しましたが、新型コロナウイルスにより思わぬところでも影響が起こっているようです。病院側から検査を受けなくてもいいといいと言われても不安になってしまうほどウイルスの猛威は深刻なのでしょう。