昨年5月、JR新宿駅構内ですれ違いざまに故意に女性に体当たりをする男性(通称・ぶつかり男)の動画が、
ネット上で拡散されることとなり、物議を醸しました。
ぶつかり男の動画には、20秒間に3人の女性にぶつかる姿が映っており、
正面からだけでなく、後ろからもぶつかっている様子が映し出されており、
いずれも、女性を選びわざとぶつかっているようでした。
また今年1月には当時第一子を妊娠中だったタレント・キンタロー。が、
駅の改札で体当たりされた被害をブログ上で告白。
妊婦をはじめとする女性をターゲットにした悪質で危険な行為から、どう身を守ればよいのでしょうか…?
かつて、体当たりをはじめとする様々な嫌がらせを受けてきたという30代のAさんは、
ある時からそうした被害を経験することがなくなったことに気づいたといいます。
一体何がきっかけだったというのでしょうか…?
Aさんは現在、一児の母であり、もう一児の誕生を控えている妊婦さんです。
Aさんの職業はデザイナーで、自由な服装での勤務が許される職場であることから、
第一子を出産した2年前から、髪の毛を金色にブリーチするようになったといいます。
体当たり被害に合わなくなったことに気がついたのは、ある一つの”Twitter”がきっかけになったといいます。
そのツイートには、「髪の毛を赤色に染めた結果、街中でベビーカーを押している時に、嫌な目に合わなくなった」
というツイートだったといい、これらは瞬く間にママ友の間で話題になったといいます。
これまでも様々な男性からの嫌がらせを受けていたというAさんは、
そのツイートを見た時に、自分も金髪に変えて以降は迷惑行為を受けていないことに気がついたといいます。
Aさん自身が金髪で、イメージ的に「怖くて絡みにくい」印象を与えるようになったため、
そのような機会が無くなったのでは?としたうえで、
「思い返せば、ひどい目に遭うのは決まって子供と2人だけの時で、夫といる時は皆無でした。私が夫と一緒にいない時にターゲットにする人は、明らかに自分より“弱い”対象を選んでいるのだと思います」と自己分析しています。
言うまでもないことだが、こうした迷惑行為は犯罪です。
実際に被害に遭っている女性は数多く存在しており、
万が一の事態に備えて、女性たちが自衛を迫られているのも現実です。
Aさんもこれまで、子供を連れている駅や横断歩道で年上の男性に体をぶつけられたり、
幼い子供を連れ歩くことを年配の女性から注意されたりするなど、厄介な目に遭うこともあったそう。
しかし、現在は不本意ながらも、駅では険しい表情をして歩き、
弱々しさを見せないように心がけているというAさん。
とてもじゃないが、女性が生きづらい社会になっているんだなと思いますよね。
その一方で、第一子の出産時からの「社会の変化」も感じるようにもなったといいます。
Aさんが第1子を出産したのは2年前、
当時はマタニティマークをしていても、席を譲ってくれたのは同年代の女性か、若い世代ぐらいだったそうなのですが、
今ではお父さん世代のサラリーマンでも譲ってくれることが増えたといいます。
これは妊婦に対する配慮が社会に少しずつではありますが、浸透してきたという証拠ですよね。
今、2度目の出産を間近に控えているAさんは、
訪れる店や電車内でも気遣ってもらえる機会が増えたと語ります。
弱い女性を狙った”体当たり行為”は犯罪であり、決して許されるべきものではありません。
「見た目に関係なく、配慮しあえる社会になればいいですね」と胸中を語ったAさんでした。