いじめられている友達を助けるということは、当然なことだと思われるかもしれませんが、勇気が要る行動なのでしょう。ここにそれを実際に行動に移し、同級生を守りいじめを止めようとした勇気ある少年がいます。しかし、数日後、その勇気ある少年が銃で殺害されるという悲劇的な事件が発生しました。これはいったいどうなったことなんでしょうか。
それはアメリカでの出来事です。2020年2月6日、テキサス州で16歳の少年が自宅アパートで銃で撃たれて死亡する事件がありました。銃を撃ったのはまだ13−15歳ぐらいの少年。現場の監視カメラに容疑者の少年が様子が捉えられていて、逮捕することができたそうです。
被害者の名前はサミュエル。事件の発端は事件発生の数日前、サミュエルがいじめられれていた同級生を助けようとしたことでした。そのことでいじめの加害者の少年が被害者のことを恨み、その後からトラブルが発生したと思われます。その恨みで銃を手にし、被害者の少年のアパートの近くまで行き、彼を殺したということ。銃に撃たれた被害者はすぐ病院に運ばれましたが、その病院で死亡しました。
加害者は最初、自分の犯行を否定しましたが、上に述べた通り、アパートの防犯カメラで犯行場面が確認されました。加害者がまだ未成年なので、名前と正確な情報は公表されていないですが、7日に少年裁判所の審判で殺人罪で起訴され、現在は少年拘置所で拘留されているそうです。
警察によると、薬莢は見つかりましたが、犯行に使われた拳銃はまだ見つかってなかったそうです。事件の調査を担当する警察官は「私たちはこの少年がどうやって銃器を手に入れるようになったか調査しております」と述べました。15歳の少年がどうやって銃を手に入れるようになったのでしょうか。確かにアメリカでは銃を所持することが認めらる国ですが、それによる問題も銃器事故も頻繁に起こっています。学生が銃器事故を起こしたというニュースも以前からもしばしば見えてましたね。銃器所持についてまた考えるべきではないかと思います。
被害者のサミュエルは友達に優しく、いつも他人の力になろうとした学生だったようです。事故の後、サミュエルの学校ではサミュエルを追悼し、祈りをささげるためのキャンドルビジル(集会)が行われました。
みんな助けが必要な人を助けるのは当然なこととは言いますが、それを行動に移すのは本当に難しいと思います。こういった難しいことを実際に行動に移した少年。ご冥福をお祈りします。