2019年12月18日、悪性リンパ腫に罹患していることを所属事務所を通じて公表したフリーアナウンサーの笠井信輔さん。
彼は、翌日19日には、『とくダネ!』の生放送に出演し、病名が「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」であることや、公表に至った心情などについて語り、また、闘病中の現在も積極的にブログやSNSを更新しています。
そこにはしばしば、闘病中の彼を支える妻、茅原ますみさんの姿が見受けられます。
茅原ますみさんは、テレビ東京元編成局ドラマ制作部所属の社員で、現在は総務人事局でCSRなどに携わっています。
1990年6月に笠井信輔さんと結婚、二人の間には3人の子どもがいます。
笠井信輔さんといえば、フジテレビの情報番組「とくダネ!」への顔でした。出演歴は20年。フリーアナウンサーへ転身した矢先、昨年12月にがんが発覚。
この時の状況について、茅原ますみさんは「夫はフリーになりたての頃から腰痛を抱えていたんです。病院で骨盤に”影らしきもの”が見つかり、それががんだとわかった時、夫は帰宅して、”ごめんね。病気になっちゃった”と言って、悲しい顔をしたんです。私は、”いやいや大丈夫。ちゃんと向き合わなきゃね”ってサラッと言いました。そうじゃないと、彼が泣きそうな感じで。その時は会社を辞めたばっかりで、彼の中で、家族に対して申し訳ない気持ちとか、新しい仕事が順調だから中断するのは悔しいとか、いろんな感情が渦巻いていたんだと思いますね。」と語っています。
また、「病気の公表は、彼の意思でした。”何より自分は、これまで有名な方の闘病も含めて報道する側にいて、いざ自分が病気になったときに、『そっとしておいてください』という態度を取るのはフェアじゃない”という考えだと。だから、私は”尊重するよ”って伝えました。」とも語っています。
自身も働きながら、夫の看病。
「夫婦としての私の役割は、ともに悩むことじゃなく、要所要所の判断やマネジメントで、物理的にやれることをちゃんとやることだと。子育ても含めて、そんなスタイルを通してきました。検査は彼が受けるわけだし、病院に付き添っても、私にできることはない。だったら、私の役割は普段通り働くことだよねと。ただ、彼はフリーになりたてで、入院までの仕事の整理が大変だった。”この仕事とあの仕事があるから、生番組で病気の経緯を話した後も、入院まで3日間ほしいかな”と直前に迷っていました。私はアナウンサー経験のある仕事の同志でもある。”そこはスパッと区切って入院してください”と言いました。」と、執拗に関わっていくのではなく、抑えるところは抑えるといった、しっかり者の妻の顔を見せているといいます。
辛い抗がん剤治療に耐えられるのも、この妻の支えがあるからなのでしょう。
早く回復して、またテレビで元気な姿が見られるのを祈るばかりです。