携帯電話などと繋がる耳に付けるだけのワイヤレス型のイヤホン。街中で身に付けている人の姿を見ることも多くなりましたが…
昨年、JR西日本によりますと、管内で線路へワイヤレスイヤホンが落下したのを確認した件数は なんと半年間で約3700件にもなります!
今や500種類にも!タイプは様々…
大阪・梅田の「ヨドバシカメラ マルチメディア梅田」 3階の売り場には、ワイヤレスイヤホンがずらりと並んでいます。ワイヤレスイヤホンが登場したのは4年ほど前ですが、今では500種類もあるといいます。プレイヤーと繋ぐコードが無くイヤホンだけが耳に引っかかったように見えるタイプや、すっぽり耳にはまるタイプなど様々です。
「今、1つのメーカーで2~3機種ほどあります。(3年前と比べて売上は)5~6倍くらいになっています。」(ヨドバシカメラ マルチメディア梅田 渡邊彰秀さん)
数千円のものから4万円程度のものまで幅広くあります。売れ筋は1万5000円程度のもので、コードのあるタイプよりワイヤレスはやや高くなっています。ランニングなどスポーツをする時に便利な“ひっかけ”がついたイヤホンや、より音をクリアに聞きたいという機能性重視のモノも。
線路への落下件数は月600件前後、半年で約3700件?
ワイヤレスイヤホンの人気が高まる一方で、頭を痛めているのが鉄道会社です。1日86万人が利用するJR大阪駅。乗客の耳を見てみると、ワイヤレスイヤホンを装着している人の姿が多くみられました。すでに通勤の光景として珍しいものではなくなってきているようですが、利用者からは…
「マフラーをとった時に(ホームで)落としたことがあるので、ドキッとしますよね。」(女性)
「失くしかけたことは何度かあります。」(男性)
「友達が来たから外したら転がっていった。」(女性)
コードがないために、耳から外れて落ち、転がってしまうという弱点もあります。JR西日本によりますと、2019年7月~12月の期間で、管内でのワイヤレスイヤホンの線路への落下件数は毎月600件前後で、半年で約3700件にもなります。
「線路に降りるのは絶対にやめて」 JR西日本
ワイヤレスイヤホンにかかわらず、線路にものを落としたら駅員に拾ってもらうのが決まりです。申告を受けた駅員は、通称「マジックハンド」と呼ばれる器具を使って拾いますが、ワイヤレスイヤホンは大きくても数cm。拾うのが難しい上、その場合でも安全上、駅員が指令所に連絡をして列車を止めて拾ってもらうことになります。状況によっては終電後の対応で後日になるケースも少なくありません。
「『そんなに時間がかかるんだったら(自分で)降りて取る』という方もいらっしゃるが、それはなんとかこらえて頂いて。絶対に自分で取ろうとして線路に降りることのないようお願いします。」(JR西日本・駅業務課 青木豊太課長)
<落とさない方法と、万が一の対策!>を紹介した動画を下記にあげたのでご参照ください!