中国・武漢で発生した新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、世界保健機関(WHO)は1月30日に「国際的に懸念される公衆衛生の緊急事態」と宣言。
日本国内でもマスクを買い求める人が相次ぐなど、マスクが品薄となっている状態で、国民の不安の色が徐々に濃くなっています。
そんな中、1月31日放送の『ZIP!』(日本テレビ系)にて、順天堂大学の感染制御科学教授・堀賢氏が出演し、
「マスクより効果的な予防法」について解説し、ネット上でも大きく話題になっています。
まずは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、個人でもできる”感染予防”について、
番組MCの吉田沙保里が「マスクをしていたら安心ですか?」と専門家に問いかけると、
「じつは、マスクってそれほど効果はないんです」と堀氏は回答。
もちろんマスクだけでなく、手洗い・うがいは風邪予防と同じように大切なことは重々わかっている人も多いかと思いますが、
堀氏曰く、最も大事なのは手指衛生といって手を洗うことであると強調し、
「今マスクがないっておっしゃってましたけど、アルコールのゲルというのが売っています。それで出先で色々なものに触ったらその都度手を洗って消毒する、それが1番効果があると思います」と解説しました。
また、新型コロナウイルスについては、「人から人への感染」が発覚したものの、
かつての「SARS」や「MERS」などと比べると、感染者数に対する致死率が低いとされており、
国内では死亡者も確認されていないことから、不安になりすぎることはないと指摘しました。
また、ここからが最も大事なポイントだという堀氏。
万が一、新型コロナウイルスへの感染が疑われる場合には、医療機関側も受け入れ体制を整える必要があるため、堀氏は「まずは電話でご相談いただいて、受診するかどうか電話で決めたうえでご来院いただけたら」と視聴者らに訴えました。
現在、新型コロナウイルスに有効なワクチンはないとされており、治療法もありません。
堀氏が言うように、中国をはじめ、日本国内でも新型コロナウイルスの影響により、
ドラックストアなんかでもマスクが品薄な状態になってきてはいますが、
「マスクでの予防はそれほど効果がない」ということを皆さんも知っておいてもらいたいと思いますね!
感染症対策として、「手指衛生」が最も重要であると訴えた堀氏。
簡単にできることなので、食事前には必ず手を洗うことからスタートさせましょう。
これまでは手を洗っていなかった人も、自分や家族、大切な人を守るという意味でも、
手洗い・うがいを徹底してほしいと思います!