当然ながく生きていくにはお金が必要ですが、あまりにも貧しいとやむを得なく思わぬ行動に走ってしまうこともあります。過去、妻の薬代が払えず、愛犬を売ろうとするもいざとなると手放せない飼い主の姿がネット上で一気に拡散され、同情の声が相次ぎました。
妻の薬代が払えず飼い犬を売ろうとするも…?
それはベトナムでの出来事。とあるひとりの男性が一匹の犬を抱え「売ります!」と叫んでいる姿がネット上で話題となりました。そこは人々が行き交う市場。犬を飼ってくれる方が見つかるよう、ひたすら待ち続けています。男性が犬を売ろうとしていたエピソードはというと、彼の妻は以前から不治の病に侵されていました。
しかし、元々貧しい家庭であるだけに、男性は妻の薬代も用意することができませんでした。さらにはまだ生まれて間もない子犬の面倒を見るにも多くのお金がかかる状況。そこでやむを得なく男性は飼い犬を売りに出したわけです。しかし、いざ売りに出そうとするにも男性は飼い犬を手放すことができません。飼い犬の体をギュっと抱きしめ、男性はひたすら暗い表情を浮かべ続けています。
飼い主に同情の声が相次ぐ
このような男性の姿がネットに拡散されると大きな反響を呼ぶことに。中には「どんな考えをすれば家族と言っても過言ではない飼い犬を売ることができるのか」といった批判の声もありましたが、ほとんどが男性に同情する声が多いです。もちろん飼い犬を売るといった行為は正しいことではないでしょう。しかし、あまりにも貧しい状況であれば、このような考えをしてしまうのも仕方ないのかもしれません。
このような心の痛くなるエピソードに、ベトナム市民たちは現在男性の家庭に向けて募金を始めました。この事実を聞いた男性は「おかげで薬と米を買うことができた」と市民たちに感謝の言葉を述べています。ひとりの小さな募金であっても「塵も積もれば山となる」といった言葉はこのような時に使うのかもしれませんね。
まとめ
このように、家計があまりにも苦しいあまり、愛犬を売ろうとした男性。当然ながらこのような男性の行動に理解に苦しむ方もいることでしょう。それは仕方ないことです。しかし、このような悲しい出来事が起こらないよう、市民たちが積極的に募金活動をしているということに、人間の温かみが感じられます。おかげで飼い犬を売らずに済み、妻の薬代を賄うことができた男性には今後幸せに暮らしてほしいですね。