10日に放送された『バイキング』(フジテレビ系)では、米国から大麻を密輸したとして大麻取締法違反と関税法違反の罪で起訴された、バンクーバー五輪日本代表でプロスノーボーダーの国母和宏被告(31)の初公判を取り上げました。
米国から国際郵便で大麻ワックス約57グラムを密輸したとされる国母被告は、8日に東京地裁に出廷し、起訴内容を認めました。法廷では「いろいろな方にご迷惑をかけて深く反省しています。二度と違法なことはしません」と謝罪。裁判官から「もう大麻はやらない?」と聞かれると、急に口ごもる様子を見せた国母被告でしたが、「違法なことはしません」と答えました。検察側は懲役3年を求刑しています。
また、裁判官に大麻を始めた時期を問われると「14歳から北米で」と明かし、「大麻に関することが全て違法なこととは思っていません」などと主張しました。そこで、番組では国母被告の代理人を務める丸井英弘弁護士に注目。弁護側の被告人質問の際、丸井弁護士は日本の大麻取り締まりを批判し、国母被告の輝かしい経歴を説明しました。
さらに、国母被告も「ハーフパイプとバックカントリーの両方で、一番レベルの高いところで両立してやれているのは世界にも(自分以外には)いません」「アメリカでは自分の名前は売れているので」などと自身の実力を誇示するような発言を連発し、弁護側は裁判官に「被告はイチローと同じく国民栄誉賞級の人物。早期の社会復帰を」と刑の軽減を求めました。すると、番組のMCを務める坂上忍さん(52)が丸井弁護士の発言に不快感をあらわにし、「まず、イチローに謝れ」と一蹴。
続けて、裁判で同弁護人が「大麻入門」の本を地裁に提出し、日本の大麻取り締まりを猛批判したことについても「要するにこの弁護士の方は大麻容認派ということでしょうね。こんなこと言ったら被告人にとっても何のプラスにもならないよね」と指摘します。また、「こんな弁護士いるの?」と驚いた様子を見せた坂上さんに、野球ファンとして出演していたアンガールズ・田中卓志さん(43)も「イチロー選手と比べて許せないよね。」と賛同しました。
さらに、「WBCの時、一番日本人選手の中で、日本の誇りを大事にして戦っている頂点みたいな選手と、天と地との差がありますよ」とコメントすると、視聴者からは2人の意見に賛同する声が多くあがり、「オリンピックの代表と言うだけで、どのあたりで国民栄誉賞級の功績を残しているのか、教えてもらいたい。」「いつもプレッシャーとともに成績を残してきたイチローと、やりたい放題の国母とは全然格が違う。」などの厳しい意見も寄せられました。