日本でもかつては”男尊女卑”の時代があり、男の子よりも女の子を産まなければならないと考えられていた時代があります。しかし、そんな考えが今も強く残っている国があります。そして、そのせいでなんとも悲しい事件が起きてしまいました。その内容というのが・・・
その衝撃的な事件とは、ある男性に土のなかから偶然にも発見され、救出された体重わずか1キロの小さな命により判明します。その事件が起きたのは、インドのウッタル・プラデーシュ州バレーリー地区という場所。ここでは未だに「女の子は要らない」という風習が強く残っているのだとか。
ある男性が死産した我が子を土葬しようとして土を掘っていたところ、土の中深さ90センチのところである素焼きの壺が埋められているのを発見します。そして、なんと驚くことにその男性はそのつぼの中から赤ちゃんの泣き声がすることに気付いたのです。
すぐにその男性が壺を取り出し、警察に連絡。警察が総合病院へ連絡し小児科病院へと運ばれました。当時の赤ちゃんの体重は1,088グラム。すでに低体重、低体温、低血糖、そして血小板もごく低値になっており、運ばれたあともしばらく危険な状況が続いたといいます。
これについて、搬送先の小児科のラビ・カンナ医師はメディアの取材に、「いつ葬られてしまったのかはわからないが、布にくるまれていたこと、素焼きの壺で通気性があったことが幸いした。赤ちゃんは万が一の際にも自分の腹部、太もも、頬にある脂肪で3~4日は生きられるが、あと1~2時間遅かったら亡くなっていたでしょう」と話したそうです。
懸命な治療により、赤ちゃんはその後完全に回復したそうですが、犯人が名乗り出ることも情報が寄せられることもなかったそうです。インドでは、未だに女児の誕生を歓迎せず、教育も受けさせず、売り飛ばすように少女期に結婚させることがあるといいます。
こんな悲しい考えが一刻も早くなくなることを祈ります。
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