ここ数年、少子高齢化が進む日本では、高齢者が利用する備品などが豊富に取り揃えられていますが、どうやら現代では「電動車いす」が高齢者や体の不自由な人だけが利用するものではなく、健常者である若者の間にも広く浸透しているといいます。このような現象は若者の「車離れ」のあらわれなのかもしれませんね。
若者の間で「電動車いす」が絶賛流行中?
現在、若者の間では車を所持しないだけではなく、車の免許すら取らない、いわゆる「車離れ」が進んでいます。これにより、自動車業界が少なくとも打撃を受けているわけですが、そんな若者たちが自転車やバイクのような感覚で利用できる「電動車いす」が普及しつつあるといいます。
段差も自由自在に越えられる?
このような若者たちの間で普及している「電動車いす」は電気式充電で、5時間充電すると最長16km移動することができます。5cmほどの段差も無理なく越えることができるというので、自転車に比べるとかなり移動が楽であることが分かります。最大速度は時速6kmで、スマホで車いすを操作できるといいます。
もはや車いすは体の不自由な人だけが利用するものではない?
「車いす」と聞くと、高齢者や体の不自由な方が利用するもの、といった認識が強いですが、現代では若者や会社員など、通学や通勤の際に利用できるよう「電動車いす」の改良も業者の間ではかなり進んでいるといいます。システム関係者いわく「今後全ての年代の方々が利用できるような車いすを作っていきます」と話しています。
なぜ若者の車離れが進んでいる?
そもそも、なぜ近年になり若者の車離れが進んでいるのでしょうか?それは何といっても公共交通機関の発達が密接に関連しており、特に都心に住んでいる方であれば車が無くてもそう困ることはないでしょう。もちろん、田舎に住んでいたり、また子育てなどでどうしても車が必要で免許を取る若者も当然ながら多くいます。
しかし、現代の若者は車を持つことによる費用の負担(車の購入価格、自動車税、駐車場代、保険料、ガソリン代、車検代などの維持費)も若者にとってはかなりの痛手だと考える人も多いのでしょう。そんなお金があれば、もっと他のことに使いたい、と思う若者が多いのかもしれませんね。
まとめ
このように「車いす」に対する概念が時代の流れでだんだんと変わってきていることが分かりましたが「車は欲しくないけど長時間歩くのもちょっと…」といった若者には今後も多く「電動車いす」が普及するかもしれませんね。もはや「車いす」は高齢者や体の不自由な方だけではなく、全ての方に密接に関わる道具になっていくことでしょう。