その年話題となった新語・流行語を決定する年末恒例の「2019 ユーキャン新語・流行語大賞」年間大賞が12月2日に発表されました。そこで今回は「流行語大賞」にちなんで、2000年代の流行語大賞に関連した著名人の現在と、その活躍ぶりを振り返ってみることにします。
「2019 ユーキャン新語・流行語大賞」年間大賞は?
12月2日に発表された「2019 ユーキャン新語・流行語大賞」で見事年間大賞に選ばれたのは、日本が初の8強入りを遂げたラグビーW杯日本大会のチームのスローガン「ONE TEAM(ワンチーム)」です。また、トップ10には「計画運休」「軽減税率」「スマイリングシンデレラ/しぶこ」「タピる」「#KuToo」「◯◯ペイ」「免許返納」「闇営業」「令和」が選出されました。
年間大賞となった「ONE TEAM」の受賞者は、誰よりも日本列島を熱狂の渦に巻き込んだラグビー日本代表チームです。熱狂の源となった「ONE TEAM」は、日本代表を率いるジェイミー・ジョセフヘッドコーチが掲げたテーマ。ジョセフ氏はどんな強豪チームでも選手たちの思い、心が一つにならなければチームとして機能しないと、チームに必要な選手たちを国籍問わず招集し、見事勝利へと導いたことで日本中が感動を呼びました。
2000年代の流行語に関連した著名人の現在は?
そんな流行語大賞にちなみ、少し前の2000年代の流行語大賞について振り返っていきます。2000年に流行語大賞を受賞した著名人は現在どうされているでしょうか?
「タマちゃん」(2002年)
2002年に年間大賞に選ばれた「タマちゃん」。その年の多摩川の丸子橋付近にオスのアゴヒゲアザラシが出没。その動向は連日報道され「タマちゃん」の愛称とともにブームとなり、翌年の2003年に横浜市西区より特別住民票が与えられるほどでした。そんなタマちゃんは2004年4月を最後に消息を絶っています。
「W杯(中津江村)」(坂本休元中津江村村長)(2002年)
また、同じ2002年に「タマちゃん」とともに年間大賞に選ばれたのが「W杯(中津江村)」です。当時の日韓W杯の際、カメルーン代表がキャンプを張ったのが大分県の中津江村でした。その際、代表チームの到着が予定より5日も遅れるハプニングが起きるも、村民が温かく迎え入れた様子が報じられ、村長をはじめ中津江村が脚光を浴びることに。
中津江村は2005年に日田市に編入合併されていますが、元中津江村村長の坂本休さんは当時の授賞式について「受賞のお話をいただいた時は、最初バラエティ番組か何かで笑いものにされるのだと思ってお断りしたんです。後からそうではなく意義ある賞だと聞いて思い直しました」「現在は隠居の身ですが、大分トリニータは応援しています」と語っています。
「なんでだろう~」(テツandトモ)(2003年)
お笑いコンビ・テツandトモが赤青のジャージ姿で日常の疑問を「なんでだろう~」と連呼するネタが大人気になり、2003年の年間大賞に選ばれました。その後は全盛期ほどはメディアで姿を現さなくなったことで「一発屋」と言われたこともありましたが、現在も営業を中心に365日忙しく過ごしているとのこと。たびたびテレビ番組でも目にしますね。
「イナバウアー」(荒川静香)(2006年)
トリノオリンピックにて日本人アスリートとして唯一の金メダリストを獲得したフィギュアスケートの荒川静香が得意とした技である「イナバウアー」が2006年の流行語大賞に選ばれましたが、引退後の荒川静香は現在、日本スケート連盟副会長などをつとめており、いまだ多忙を極めています。
「グ~!」(エド・はるみ)(2008年)
親指を立てて突き出すギャグで一世を風靡したエド・はるみの持ちネタである「グ~!」は2008年の年間大賞に選ばれましたが、当時はまさか大賞を受賞するとは思っておらず、本人が授賞式に3時間遅刻するというハプニングが起きました。そんなエド・はるみは現在、お笑い芸人よりも女優としての活躍が目立ち、昨年には、慶応大学大学院の修士課程を修了しています。
まとめ
このように、2019年の「新語・流行語大賞」の年間大賞が決まりましたが、過去にはそういえばこんな流行語もあったな…と懐かしがられた方も多いのではないでしょうか?令和に入り、あまり明るいニュースが無かったことも事実ですが、このような日本中を沸かせた出来事にまつわる流行語が大賞に選ばれるのはいいことですね。