日韓関係の悪化で韓国人訪日客が激減する中、韓国を訪れる日本人は今年に入り約2割増え、過去最高に迫る水準で推移しているとの情報が入ってきました。
日韓関係が悪化している中で、どうして韓国に訪問する日本人観光客が増加しているというのでしょうか?
いくつかの要因についてまとめてみました。
要因①韓国行きの航空券の安さ
日本人観光客の増加の背景には、航空券が夏頃から値下げされたことが挙げられます。
韓国人客減少を受け、九州各地と韓国を結ぶ航空路線は10月末に週149便と、前年からほぼ半減。
福岡―ソウル線を運航する韓国の格安航空会社(LCC)ジンエアーは、
昨年9~11月に1万円強だった往復料金を約半額に下げているとのこと。
同社は「日本人が増え搭乗率は80%を保っているが、今の料金では100%でも赤字」と嘆いているよう。
これについて、九州産業大の千相哲教授(観光学)は、日本政府による輸出管理の厳格化を踏まえ、
「韓国人は経済的な影響があり怒っているが、日本人に被害はなく心理的なマイナス要因は大きくない。ただ日本人客の伸び率は下がってきている。今後の政治状況で左右される可能性もある」と指摘。
政治に関係なく、航空券が大幅に値下げされたことも追い風となっているようです。
要因②インスタ映え
「このカフェかわいい。日本にはないよね」ーー。
ソウル中心部の益善洞(イクソンドン)で21日、
若者に人気のカフェ「ミルトースト」の店頭にかけられたのれんを前に、
日本人の女子学生3人が集まり、女子学生らはスマホで写真をバンバン撮っていました。
益善洞は、韓国の伝統的な古民家「韓屋(ハノク)」を若手アーティストらが改装した
個性的なカフェや雑貨店が立ち並ぶ新たな観光スポット。
そのため、日本人観光客であふれかえっているのが日常。
ソウルでは、巨大マカロンや虹色のケーキなど「インスタ映え」を狙ったメニューが多く、
そんなインスタ映えが大好きな日本人女性を引きつけているようです。
カフェ巡りに来た愛知県の大学生(21)は、
「航空券が安く、韓国に来るなら今がチャンス」と笑顔を見せてるなど、
ほかの東京都の大学生(20)も「政治は気にならない。買い物が楽しみ」と話しており、
SNSを通じて韓国文化に親しみを持つ若い女性が増えているのが要因とみられます。
若い世代の韓国訪問が急増
韓国観光公社によると、1~9月に韓国に入国した日本人は、ソウルを中心に前年同期より19・5%多い約250万人。
同期間の過去最高は2012年の277万人で、日韓関係が急速に悪化した7月以降も前年を上回るとしており、
8月から激減し、10月に65%も減った訪日韓国人と対照的だといいます。
公社の金一中次長は「SNSやドラマで韓国を知った若い世代が増えている」と説明しています。
また、Kポップのアイドルグッズが目当ての日本人も多い傾向にあり、
最大の繁華街、明洞で買い物をしていた名古屋市の50代主婦は取材に応じ、
「何回も来ているが、化粧品は安いし、料理もおいしい」と話していました。
ネットの反応
いかがでしょうか?近年は日韓関係の悪化が続いていますが、
若者の間では「政治は関係ない」といった声が多くみられるようです。
これらの報道にネット上からはこんな声が上がっています。
「安く旅行に行くのは良いが、「政治は気にならない」はどうかと思う。
行く国の政治体制や治安を、考えないのであろうかと心配になる。」
「傷害事件で日本人女性も被害にあったという報道もありますので、渡航には注意が必要だと思います。」
「下手な日本国内旅行より余程安く済むので
気にしない方は気にしないで訪韓するでしょうし
そういう人間がどうなろうがどうでもいいですが
とりあえずタクシーを使うのは危険ですので絶対に止めましょう。」
などのコメントが寄せられていました。