自民党が、来夏の2020年東京五輪・パラリンピックの競技場に旭日旗の持ち込み禁止を求める韓国国会の決議に対し、
抗議する内容の決議を検討していることが28日、複数の党関係者が明らかにしました。
ただし、党内に韓国との外交に与える影響に配慮すべきだとの声があり、保留の状態が続いているとのことです。
韓国国会は30日、来年夏の東京五輪・パラリンピックで、
旭日旗を「軍国主義の象徴」などと位置づけ、旭日旗の競技場への持ち込みを禁止するよう、
国際オリンピック委員会(IOC)や、大会組織委員会に求める決議を採択しました。
決議は、五輪開催期間とその前後に、旭日旗のほか、旭日旗を描いたユニホームや応援グッズの競技場への搬入や、
これらを用いた応援の禁止を求めるという内容となっています。
また、決議は「韓国政府が国際社会に旭日旗が持つ帝国主義的意味を積極的に広め、国際競技大会だけでなく全ての公式国際行事で旭日旗が使用されないように積極的な外交的努力を傾けることを求める」と強調しており、
出席した議員199人のうち196人が決議案に賛成し、3人は棄権しました。
これに対し、自民党の衛藤征士郎外交調査会長が抗議のための決議を提案。
今月22日の外交部会・外交調査会の合同会議で取りまとめる方向で調整していましたが、
日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)失効直前のタイミングだったため、
党幹部から慎重論が出て一時差し止めとなり、現在も保留されているとのことです。
党内からは様々な意見が寄せられており、
「日本はGSOMIAで外交的に勝利した。あえて傷口に塩を塗る必要はない」という意見がある一方、
「党が黙っていては旭日旗に関する韓国の言い分を認めたことになる」との不満も漏れています。
これら一連の報道について、ネット上からはこんな意見が寄せられています。
「言う事はきちんと言う。決議すべきもきちんとやる。
そこまでやって、あとは本務に注力されてくださいね。
いつもでも関わりあう問題ではありませんよ、決して。」
「他国でやる大会で、他国がどんな旗を使おうが口出ししちゃおかしい。
これは、ボイコットしたほうがいい。」
「韓国に配慮する必要なし!
ハッキリとさせないとまたアチラの都合よく解釈して勝手なことされる。
頼むからしっかりしてほしい。」
などのコメントが寄せられていました。