今月17日から行方が分からなくなっていた、大阪 住吉区の小学6年生の女の子を誘拐したとして、
警察は栃木県小山市の35歳の男を未成年者誘拐の疑いで逮捕しました。
男の自宅には6月から行方が分からなくなっていた茨城県内に住む15歳の女子中学生もいて、
警察がいきさつを調べることにしています。
大阪 住吉区の小学6年生の12歳の女の子は今月17日から行方が分からなくなっていましたが、
23日午後、自宅から400キロ余り離れた栃木県小山市の犬塚交番で無事保護されました。
行方不明から6日目となり、無事に保護されたことからホッとしたとの声が上がっています。
女児は降板で「男の家から逃げてきた」と話したということで、
警察は交番近くにある男の自宅を特定し、車に乗って出てきた自称派遣社員、
伊藤仁士容疑者(35)を未成年者誘拐の疑いで逮捕し、24日、大阪に移送する方針を固めました。
未成年者誘拐容疑で大阪府警に逮捕された栃木県小山市の職業不詳、
伊藤仁士容疑者とはどんな人物だったのでしょうか。
伊藤容疑者が中学時代に打ち込んでいた剣道の腕前は、友人らによると全国クラスだったといいます。
一方で、口数の少なさから周りから「幽霊」とあだ名を付けられる時期もあったほど、
存在感は薄く、社交性も低かったと証言しています。
また、伊藤容疑者を知る中学の同級生の女性らによりますと、
剣道部は全国大会で優勝の経験もある強豪。
伊藤容疑者の代も全国制覇を飾っていたといい、本人の腕前は「相当なもの」(女性)だったといいます。
女性は伊藤容疑者に対して、
「とにかく部活と勉強という感じのいわゆる優等生タイプ。女性との付き合いもなかったと思う」
と当時を振り返っています。
伊藤容疑者は、最近ではラーメン屋のほか、自動車教習所の事務などのアルバイトを転々としていたという情報があります。
また、大阪府警の発表にによりますと、23日に逮捕された際は派遣社員を名乗ったといい、
剣道部の後輩だったという女性は「なぜ先輩がこんなことになったのか。ただただショックです」
と、うつむきながら驚いたといいます。
12歳の女の子と伊藤容疑者はSNSを通じて会うことになったとしていますが、
警察は今後、警女子生徒が家にいたいきさつについても調べることにしています。