11月24日午前7時10分ごろ、大阪(伊丹)空港の全日空の保安検査場で、成田行きの乗客の小型折り畳みナイフを係員が見逃すミスがあり、検査場が約20分にわたり閉鎖されました。
搭乗予定だった乗客は再度、保安検査を受け搭乗。
約30分遅れで出発するという事態となり、一部の便に遅れも生じたとしています。
全日空によりますと、エックス線検査で折り畳みナイフ1本を発見し没収。
乗客は再検査を受け通過ましたが、その後、検査から漏れたリュックがあることに気付いた係員が、
乗客を追い掛けて所持品を確認すると、折り畳みナイフがもう1本見つかったとしています。
伊丹空港では今年9~10月、全日空機の乗客が刃物を持ったまま検査場を通過するトラブルが相次いでいます。
伊丹空港の全日本空輸の保安検査場で今年10月17日にも、
係員が乗客の手荷物内のカッターナイフを見逃し、搭乗エリアに通していたことが明らかになっています。
10月17日に保安検査を終えた乗客から「かばんにカッターナイフが入っている」と搭乗口の係員に申告があり、
同社は乗客を改めて検査し、カッターナイフを処分。
そのほかに持ち込み制限物がないことを確認し、搭乗させたとしています。
委託先の警備会社の職員がX線装置で乗客のかばんの中身を検査したが、
発見できずに通したことがわかり、検査機器に異常はなかったとしています。
この日も、再検査のため計8便、最大29分の遅れが発生し、約1150人に影響していました。
また、全日空はその翌月の9月にも同空港で乗客の手荷物から刃物を見逃すミスをしており、
国土交通省が国内の航空会社などに対し、対応手順の確認や検査の徹底を指示していたところだったそうです。
再び起こってしまった刃物見逃し…。
この事態に、ネット上からは不安の声も上がっています。
「一日に何人もの人の荷物を検査するのって大変だと思いますが、これから搭乗する乗客の人命を守る最後の砦と思って改善と共にこれからも責任の有る仕事を頑張って欲しいです。
今後の改善策と責任有るお仕事に期待しています。」
「ナイフを複数持ち込もうとする人を乗せないでほしい」
「多分、今の検査体制ではまた起きる。X線検査での目視チェックでは完璧はないだろう。検査官によってもチェックのバラツキもあれば、荷物の梱包によっても見え方が違うだろう。X線画像のモニターを見る検査官が一人であれば、今直ぐに出来る事といえば複数の検査官で同一検査ラインをチェックするしかないかも。いずれにせよ根本的対策が必要だと思う。空港会社はもっと経費をかけるべきだ。」
などのコメントが寄せられていました。