18日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)にタレントのマツコ・デラックスさんが出演。番組内では、昔からたびたび議論となっている「電車の席を譲るかどうか問題」についての話題を取り上げていました。また、日本人が電車で席を譲らない理由についてマツコさんは納得した様子を浮かべました。
この日、番組では毎日新聞のコラムを紹介。その内容とは、日本人が電車で席を譲らないのは「知らない人と話すことに照れがあるからではないか」というものでした。ベルリンでは赤ちゃんを抱っこして電車に乗ると、誰かが必ずそっと席を立って赤ちゃんに話しかけると紹介。これに対し、日本人は席を譲りたい気持ちはあるけども、座席が遠いといった障害などがあって躊躇してしまう人が多いのではないかというもの。
これを受けマツコさんは「席を譲る譲らない論争みたいなやつってすごい繰り返されてるけど…」と切り出りだし、「これは相当、的を射てる気がする。この『恥ずかしい』というところが、なんか核心な気がするんだよね」と共感。
また、妊婦や赤ちゃん連れの場合は席を譲りやすいですが、高齢者に声をかける場合は「『(声をかけたら)どう思うかな?』って思っちゃわない?」と相手の反応を気にしてしまう可能性があると話しました。さらに、「譲るほうはどう思われても気にせず声をかけることが大切だとし、譲られるほうも「失礼な!」などと決して怒らないことをルールにすれば、いずれ恥ずかしさもなくなっていく」と主張。
こういったことは、学校教育に組み込み、子どもの時からこ指導していくべきではないかという意見も述べていました。しかし、マツコさんが言うように、高齢者に席を譲るかどうか迷い、かえって怒られてしまったケースも少なくないようです。席を譲っても断られたり、叱られる。かといって座りっぱなしも非難の的になる。マツコさんの言うように、いっそのこと「ルール」にしてしまえば恥もなくなるのかもしれません。
また、「席を譲られた側」は、お断りする場合なるべく周囲の注目を集めないよう、小さな声でお断りし、「ありがとう。でも次で降りるから大丈夫」という「イエスバット法」を用いてお断りをするのもいいかもしれません。そうすることで譲る提案をした人も、一度は受け止めてもらった事に満足でき、精神的な苦痛や恥を感じることが少なくなるのではないでしょうか。とはいえ、「電車の席を譲るかどうか問題」はまだまだ解決するのに時間がかかりそうです…….
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