先ごろ、女優の沢尻エリカ(33)が麻薬取締法違反容疑で逮捕されたことを受け、世間に激震が走りました。沢尻容疑者は、供述のなかで以前から合成麻薬MDMAだけでなく他の違法薬物にも手を出していたとし薬物依存の深刻さが浮かび上がっています。また、薬物事件では、元祖“セレブタレント”でアーティストのマリエ(32)の姉・玉木カリーヌ桂被告(37)も覚せい剤取締法違反で逮捕・起訴されていたことが判明しています。
カリーヌ被告幼少時からモデルとして活動し、女性向けファッション誌や国産車CMに出演していました。また、「嵐」の櫻井翔(37)と同級生で、かつてマリエがバラエティー「嵐の宿題くん」(日本テレビ系)にゲスト出演した際、嵐と初対面だったマリエは「櫻井さんのことは知ってるんです。お姉ちゃんが同級生。カリーヌ」と言うと、櫻井は「おー、そっくりじゃん」と仰天していた一幕も。
先日、そのカリーヌ被告が覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた初公判が横浜地裁で行われました。起訴状によると、今年の8月27日、交際する男と同居していた自宅に捜査当局の家宅捜索が入り、自宅から大麻が押収されて現行犯逮捕。同月中旬から同27日の間、都内またはその周辺で覚醒剤を摂取して使用したとされています。その後、任意の尿検査で覚醒剤の陽性反応が出て使用が発覚。
初公判に現れた、すでに保釈中のカリーヌ被告は上下黒のスーツで、髪はやや茶髪がかったショートカット。モデルだけに背筋はピンと伸び、目鼻立ちは整っている美しいルックス。しかし、その外見からは想像もつかないような壮絶な過去が検察の冒頭陳述で明らかになりました。離婚歴は2回、犯行当時は交際相手と同居。そして驚くことに逮捕歴7回、薬物依存に加え、“性依存”の壮絶な人生を送ってきたことが明らかになったのです。
カリーヌ被告が19歳の時、父が住むカリフォルニアへ行った時に初めて違法薬物を使用。それ以後も、クラブに出入りしていた際に好意を持った男からの勧めで違法薬物を使用するようになったと。23歳の時には、当時交際中の男から小さな塊を口に入れられ、後になって覚醒剤だと知ったといいます。
被告人質問では、「必ず交際相手が持っていて、それを勧められた」「相手から暴力を受けないため。大麻を吸うと優しくなる」と違法薬物に手を出した出来事を淡々と振り返ったようです。弁護人の「性行為の際にも使っていた?」というの質問に「感覚がいつもより気持ちが良い」とし、自ら求めたことはなく「相手に勧められたから。交際相手に嫌われるのが嫌だった」と語っています。また、「暴力を振るわれたくないから、交際相手の同級生の男から買った」「覚醒剤を使えば、交際相手の男も喜ぶと思った」と取り調べで供述しています。
カリーヌ被告には10代後半の息子がおり、今は祖母、母親と3人で生活しているのだといいます。証人出廷した母親は、娘の薬物使用・依存は知らなかったといい、娘の性格を「感情の起伏が激しくて、人に頼る。寂しがり屋でもある」と表現。今後の更生を支えると約束しました。検察は「19歳から使用するなど違法薬物に対する親和性・依存性が認められる」として懲役1年6月を求刑。
カリーヌ被告は最後に言葉を詰まらせながら「子供にも言えないようなことをして、恥ずかしいと思っている…」と。弁護側は執行猶予を求めて即日結審。本人の誕生日である今月28日に判決が言い渡されるようです。