青森県八戸市で小学校高学年の女子児童が首を切りつけられてけがをした事件で、中学生の少年(14)が逮捕されました。その後、少年は取り調べで「誰でもよかった」「人を殺すことに興味があった」といった供述をし、そのような好奇心で何の罪もない子どもを巻き込んだことに衝撃の声が相次いでいます。
青森女児を切りつけで14歳の少年が逮捕!
県警によると、少年は11月12日午後4時40分ごろ、八戸市内の路上で、1人で下校途中だった女児に後ろから近づき、首の前部分を切りつけ、全治3週間のけがを負わせた疑いがあるとみられています。これにより、女児は首に長さ約10cm、深さ最大約1cmの切り傷を負ってしまいました。少年の自宅などからは複数のカッターナイフが見つかったといい、県警はいずれかのカッターナイフが事件で使われた可能性があるとみています。
これに対し、少年は容疑を全面的に認め「カッターナイフを使って殺すつもりだった」「人を殺すことに興味があった」「誰でもよかった」と供述しているようです。幸い、女児は一命を取り留めましたが、理不尽な事件に巻き込まれてしまい、心の傷が心配されます。県警は現場付近の防犯カメラに少年が映っていたことから、事件に関与した可能性があるとみて捜査していました。
事件当日の普通に登校していた少年
この事件を受け、市教育委員会は翌日の11月13日の午後に会見を開き、少年が事件当日も通常通り登校していたことなどを明らかにしました。少年に関係したいじめやトラブルなどは確認されておらず、部活動にも積極的に取り組んでいたといいますが、何か見えないところで心の闇を負っていた可能性は否めません。
少年法引き下げもあまり意味をなさない?
今回逮捕された少年は14歳であることから、少年法が適用されます。現在、少年法をめぐり、民法の成人年齢が18歳になるのに伴い、少年法の適用年齢を20歳未満から18歳未満に引き下げる議論が法制審議会で進んでいるといいますが「更生の機会はない」と、多くの専門家が反対しているようです。
今回逮捕された少年は、少年法が引き下げになっても、そうではなくても少年法は適用されますが、鑑別所では審判の重要な資料として生活や発達の程度、非行の状況、家庭環境などを調べ、鑑別と健全な育成に配慮した処遇をしています。本人にとっては立ち直りの機会になりますが、18~19歳が成人となれば鑑別所ではなく拘置所に入ることになり、適用年齢が引き下げられれば何の教育もなく社会に戻されるといっても過言ではないので、結果的に再犯の可能性が高くなるとのこと。今回の少年も好奇心で人を殺したかった、と言っているので、少年法が適用されたとしても根本的なメンタル面は直らなさそうですね。
まとめ
このように、安全だと言われている日本も、物騒な事件がいまだ多いことを思い知らされますが、少年が何がきっかけで「人を殺してみたかった」と供述しているのかは不明ですが、カッターナイフを部屋に何本もあった時点で両親は気づけなかったのかな?というのが謎です。一刻も早く、被害に遭った女児の体と心のケアができることを祈るばかりです。